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IBM、433量子ビットの新型量子プロセッサ「Osprey」

IBM Osprey

 IBMは9日(米国時間)、433量子ビットを持つ新型量子プロセッサ「IBM Osprey」を発表した。

 IBM Ospreyは、これまでの同社製量子プロセッサの中で最大数となる433量子ビットを実現したプロセッサ。2021年に発表したQuantum Eagle(127量子ビット)の3倍以上となっており、より複雑な量子計算を実行できるとしている。

 また、2025年以降に4,000量子ビット以上の実現を目指す次世代システム「IBM Quantum System Two」については、2023年末のオンライン化に向け、モジュール型アーキテクチャと量子通信の採用により計算能力を高めているという。

 そのほか、計算速度とエラー低減のバランスを簡単に調整できるようになる「Qiskit Runtime」のアップデート、量子コンピュータの進化によって現行のセキュリティを突破できてしまう可能性に対し、システムやデータを保護するための技術「Quantum Safe」も発表した。

IBM Quantum System Two
開発ロードマップ