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Meta、1万1千人の従業員を解雇

 Metaは9日(現地時間)、1万1,000人の従業員の解雇を発表した。同社CEOであるマーク・ザッカーバーグ氏が全従業員に宛てたメールで明らかとなった。

 COVID-19の流行により、社会は急速にオンラインへ移行し、eコマースの急増で同社の収益は大きく増加。多くの人がこのパンデミック終了後も恒久的に加速が続くと予想していて、ザッカーバーグ氏自身もそう予想したため投資を大幅に増やした。

 しかし実際は同氏の期待通りにはならず、以前の傾向に戻っただけでなく、マクロ経済の低迷、競争の激化、広告の損失などにより収益が予想よりはるかに下回ったという。

 このため、AIディスカバリーエンジン、広告およびビジネスプラットフォーム、メタバースなど、優先度の高い成長分野にリソースをシフト。予算の縮小や手当の削減、不動産フットプリントの削減などを行なってきたが、これだけでは不十分のため人員削減に踏み切った。

 解雇された従業員に対して、16週間の基本給と、年毎に追加の2週間分の給与を上限なしで支払う。また、有給残日数に合わせて支払うほか、保険や転職サービスも一定期間提供するとしている。