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発表したばかりの「Radeon RX 7900 XTX」をチェック。DP 2.1で高解像度対応

AMDが発表したRadeon RX 7900 XTX

 別記事でも紹介している通り、AMDは同社が11月3日(米国時間、日本時間11月4日未明)に米国ラスベガスの会場で行なった記者会見において、RDNA 3アーキテクチャを採用した最初の製品として「Radeon RX 7900 XTX」、「Radeon RX 7900 XT」の2製品を発表。発表後には製品の展示も行なわれ、実物展示や動作デモ、8K高解像度環境への対応がアピールされた。

Radeon RX 7900 XTXが展示される、出力ポートの配置などが明らかに

Radeon RX 7900 XTXの端子。上からHDMI、DisplayPort、USB Type-C、DisplayPort

 AMDはRDNA 3アーキテクチャに対応した新GPUとなるRadeon RX 7000シリーズを発表し、Radeon RX 7900 XTX、Radeon RX 7900 XTの2製品を12月13日より販売開始すると発表した。

PCI Express拡張電源端子(8ピン)が2つ
ボード上部
背面

 その発表会後に行なわれた展示会では、発表されたばかりのRadeon RX 7900 XTXが展示された。

 Radeon 7900 XTXは、355Wと従来よりもややTBP(Total Borad Power、ボード全体で消費する最大消費電力)が増えているが、8ピンのPCI Express補助電力を2つでまかなうことが可能になっており、NVIDIAがGeForce RTX 4090で導入したような新しいPCI Express 5.0の電源コネクタは必要になっていない。実機でも8ピン×2の端子があることが確認できた。

システムに組み込まれている様子

 モニター出力はHDMIが1つ、DisplayPortが2つ、USB Type-Cが1つとなっており、USB Type-CもAlt Mode対応だと考えると、3つのDisplayPortが利用できる計算になる(ただし、USB Type-CがDP 2.1に対応しているかは外観からはわからなかった)。

AMDはDP 2.1対応を盛んにアピール、来年初頭にはDP 2.1に対応した高解像度モニターが登場

Odyssey Ark(4K湾曲モニター)とのデモ

 今回AMDはこのRadeon RX 7000シリーズの特徴で、DisplayPort 2.1に対応していることを盛んに強調しており、展示会場のデモにおいても、Samsung Electronicsの80型8Kモニター(Neo QLED 8K UHD Smart Tizen TV)と55型4K湾曲モニター(Odyssey Ark)との組み合わせで快適にゲームができることがアピールされていた。

80型8Kモニター(Neo QLED 8K UHD Smart Tizen TV)とのデモ

 AMDによれば、2023年初頭からはDisplayPort 2.1に対応した高解像度モニターが出回るようになる計画で、SamsungがOdyssey Neo G9という8K Ultrawideのモニターを来年のCESで公開する計画であることなどが明らかにされている。

DP 2.1対応の高解像度モニターは2023年初頭に登場
8K UltrawideモニターになるSamsung Odyssey Neo G9はCESで登場の見通し