ニュース

HDR配信/ビデオキャプチャやApple Siliconに対応した「OBS Studio 28.0」

 ライブ配信ソフト「OBS Studio」の最新バージョンとなる「OBS Studio 28.0」が1日に公開された。10bitカラー/HDRビデオのエンコードやApple Siliconのネイティブサポートなどが主な強化点となる。

 10bitカラー/HDRビデオエンコード機能は、GTX 10シリーズ以降またはRadeon 5000シリーズ以降のGPUにて利用可能。QuickSyncおよびApple VTについては現状非対応となる。一部キャプチャデバイスを通じたHDRビデオキャプチャも可能となったほか、YouTube LiveでHLSプロトコルを使用している場合に限り、HDRでのライブ配信も行なえる。

 また、Apple Siliconデバイスへのネイティブサポートを実施。さらに、新機能の導入やバグ修正、最新OSへのサポート強化などを目的として、ユーザーインターフェイスツールキットをQt 5からQt 6へとアップデートした。これにともない、Qt 5に依存する旧来の一部プラグインがバージョン28以降では利用できなくなる。なお、主要なプラグインの対応状況については、一覧で情報を公開している。

 そのほか新機能として、Windows向けには、アプリごとの音をキャプチャできる「Application Audio Capture」や、GPU支援型の背景除去機能「NVIDIA Background Removal」の追加、macOS向けには、ScreenCapture KitによるOBS Studio単体での音声キャプチャ対応や、Apple VTエンコーダの機能強化なども実施している。