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ソシオネクスト、第4世代HD-PLC採用で最大10kmの通信を実現するLSI

SC1320A

 株式会社ソシオネクストは、HD-PLCの第4世代規格となるIEEE1901-2020準拠の通信用LSI「SC1320A」のサンプル出荷を6月に開始する。量産開始は2022年第3四半期を予定しているという。

 HD-PLCは、電力線や電話線などの電線を利用して通信網を構築する技術。第4世代では、より長距離での通信を実現する1/2モードおよび1/4モードを新たに規定しており、マルチホップ技術と組み合わせると最大10kmの通信が可能となる。

 SC1320Aは、同社の持つ信号処理やアナログフロントエンド、回路設計技術により、HD-PLCの特徴を活かしつつ、200mWの低消費電力や省スペース化を実現。SPI/UARTやEthernet MAC(RMII)などの汎用インターフェイスを内蔵し、機器への搭載も容易にした。

 第4世代HD-PLCのIPコアはパナソニックがライセンス提供しており、採用したLSIとしては世界初を謳う。ソシオネクストでは、同社の持つ電波式測距センサーやIoTタグ用LSIなどを組み合わせることで、さまざまなアプリケーションの展開を見込んでいる。