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NVIDIA、水冷版の「A100」を出荷開始。省電力で設置スペースも削減
2022年5月24日 13:00
米NVIDIAは23日(現地時間)、サーバー/データセンター向けGPUラインナップに、水冷版の「NVIDIA A100 80GB PCIe Liquid-Cooled GPU」を追加した。既にサンプル提供を開始しており、今夏にも一般向けに提供する予定。
エネルギー効率重視のデータセンター構築に欠かせない水冷化に対応したもので、同社がEquinixと共同で研究した結果によれば、A100を水冷化することで、スペースあたりの演算性能を2倍に高めながら、電力コストを28%、設置スペースを66%削減できるという。
これを達成できた理由は単純で、従来は1GPUで2スロット占有していたのに対し、水冷版は1スロットだからである。なお、執筆時点ではこの水冷版A100の詳細仕様については未公開だが、製品名には「80GB」とあることから、ビデオメモリに80GBを搭載していることは確実だろう。
2023年には、Hopperアーキテクチャをベースとした「H100」も市場に投入する予定としている。
このほか、GraceおよびGrace Hopperをベースとしたシステムを、ASUS、Foxconn Industrial Internet、GIGABYTE、QCT、Supermicro、およびWiwynnといった台湾メーカーが2023年前半に提供開始することを発表。さらに、エッジAI向けの「Jetson AGX Orin」を採用した製品を7月より順次提供開始することを発表した。