NVIDIAの小型AIボード「Jetson Orin Nano」が予約販売開始

Jetson Orin Nano

　菱洋エレクトロ株式会社は、NVIDIAが9月に発表した「Jetson Orin Nano」量産モジュールの先行予約販売を開始した。4GBメモリモデルと8GBメモリモデルの2種類を用意し、出荷は1月を予定している。価格はどちらもオープンプライス。

　Jetson Orin Nanoは、Jetsonシリーズ最小サイズながら最大40TOPS(8GBメモリモデル)のAI性能を発揮するコンピューティングモジュール。前世代のJetson Nanoと比べ、約80倍の性能に相当する。消費電力を抑えた低価格でのシステム構築に好適なエントリーモデルで、Jetson Orin NXの量産モジュールとピン配置およびサイズの互換性も持つ。

　主な仕様は4GBメモリモデルの場合、CPUがCortex-A78AE(6コア、最大1.5GHz)、GPUがGPUコア×512+Tensorコア×16、最大GPUクロックが625MHz、メモリが4GB LPDDR5(64bit)、ストレージは外部NVMeに対応する。

　8GBメモリモデルの場合、CPUがCortex-A78AE(同)、GPUがGPUコア×1,024+Tensorコア×32、最大GPUクロックが625MHz、メモリが8GB LPDDR5(128bit)、ストレージは外部NVMeに対応する。

　そのほか、1080p/30fpsのビデオエンコード(1～2基のCPUコアによる)、4K/60fps(H.265)×1または4K/30fps(H.265)×2などのビデオデコード、最大4基のカメラなどもサポート。PCI Express 3.0 x4、同x1×3、USB 3.1×3、USB 2.0×3、Gigabit Ethernet、DisplayPort 1.2/eDP 1.4/HDMI 1.4による映像出力などにも対応する。

　本体サイズは69.6×45mm(幅×高さ)。