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まさに「顔版Fitbit」。マスクの後付センサーで健康状態をモニタリング

 米国ノースウェスタン大は現地時間1月12日、フェイスマスクに取り付けるスマートセンサープラットフォーム「FaceBit」を開発したと明らかにした。同じく米国のFitbitが開発した活動量計「Fitbit」を捩ったネーミングが特徴だが、性能は本格的なものだ。

 FaceBitは、リアルタイムの呼吸数、心拍数、マスクの着用時間のほか、マスクのフィット感(呼気の漏れ)も感知できる。センサーはスマートフォンと連動しており、心拍数の上昇などの問題が予期せず発生した場合は警告を出す。

 センサーはマスクに磁石で取り付けるもので、N95マスクやサージカルフェイスマスクのほか、布マスクでも使用できる。小型のバッテリも搭載しているが、装着者の呼吸による運動や、呼気/太陽からの熱などからもエネルギーを吸収する設計だという。バッテリの持続時間は「1~2週間ほど」としている。

ジョサイヤ・へスター教授

 デバイス開発を主導したノースウェスタン大学のジョサイヤ・へスター教授は「シフトの途中で不便に接続する必要がない、医療従事者向けのインテリジェントフェイスマスクを設計したかった」と開発経緯を説明する。新型コロナウィルス感染症の流行を受け、医療従事者にとっては「マスクのフィット感の質がもっとも重要」であるといい、マスクのフィット感向上にもFaceBitが役に立つとした。