WHO、オミクロン株の脅威に警鐘。ワクチンや感染対策の有効性訴える

　World Health Organization(WHO)は6日、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に関する事務局長のメディアブリーフィングにおける開会の辞を公開した。

　この中で新型の「オミクロン株」について、「デルタに比べて重症度が低いように見えるが、軽度に分類して良いということではない。以前の変異種と同じくして人々を入院させ急速に広まっているので、世界中の医療機関を圧迫している。医療人員不足により、COVID-19に起因しない患者がタイムリーにケアを受けられず、ほかの病気や怪我などで死亡する可能性がある」とし、改めてその脅威に警鐘を鳴らした。

　その一方で、第1世代ワクチンはすべての感染を阻止できるわけではないが、新型コロナウイルスによる入院と死亡率を減らすのに非常に効果的であるとし、引き続きワクチンの接種を促している。

　また、適切なマスクの着用やソーシャルディスタンスの確保、混雑の回避、換気の改善なども、感染の拡大防止のために重要であるとしている。