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Core i7-1195G7搭載で589gの7型ゲーミングUMPC「ONEXPLAYER mini」

ONEXPLAYER miniを手にする竹内佳菜子さん

 株式会社テックワンは、CPUにCore i7-1195G7を搭載し、589gの軽量性を実現したONE-NETBOOK製のポータブルWindowsゲーミングPC「ONEXPLAYER mini」の予約を開始した。出荷は2022年1月28日を予定している。

 各モデルの価格は、SSD 512GBモデルが15万5,100円、1TBモデルが16万6,100円、2TBモデルが18万8,100円。先行予約価格は10%引きとなっており、順に13万9,590円、14万9,490円、16万9,290円となっている。

 既存の8.4型の「ONEXPLYAER」を7型に小型化したモデル。液晶解像度は2,560×1,600ドットから1,920×1,200ドットとなっているが、CPUにはCore i7-1195G7を搭載し、解像度や画質設定を落とせば、AAAタイトルのプレイを可能。

 小型化にあたって軽量化にも重視しており、Sabic製のポリカーボネート+ABS樹脂を採用。手触りがよく、強度98MPA、UL94 V-0準拠の難燃性というスペックを備えつつ、シェルを1.3mmに薄型化することに成功した。

 実は開発当初のモックは650gだったそうだが、日本ユーザーから寄せられた小型軽量化へのニーズを汲み取り、さらなる軽量化を図り、600g切りを実現したという。これにはONE-NETBOOKのユーザーのニーズに応える姿勢の現れだとしている。

ONEXPLAYER mini
各モデルの予約価格
Core i7-1195G7の搭載でほとんどのAAAタイトルをプレイ可能
8.4型のONEXPLAYERから小型軽量化を図ったONEXPLAYER mini
Sabic製のポリカーボネート+ABS樹脂採用で、高強度と軽量性を両立

 また、エルゴノミクスに準拠したフォルム、上位モデルと同じ湾曲したトリガーボタン、アルプス製のスイッチを採用。ジョイスティックの高さは7.5mm、最大角度は18度となっているが、これもゲーマーと試行錯誤の末生み出されたスペックだとしている。

細部までこだわったコントローラ
エルゴノミクスデザイン採用で持ちやすさ重視
ショルダーボタンなどにもこだわり
1,920×1,200ドットの液晶を採用するが、近年のゲームは16:10に最適化されていることも少なくないという

 また、小型化に際して熱処理も課題となっているが、ONEXPLAYER miniはファンを2基から1基に減らしつつも、ダブル純銅ヒートパイプやアルミニウムフィン、4.7CFMの風量を確保した大型ファンの搭載により、高負荷時でも表面温度を46℃程度に留めることに成功したとしている。

大型のファンを搭載し、冷却性を確保
負荷時でも表面最高温度を46.7℃に抑えられるという

 バッテリ容量は10,455mAhとなっており、8時間の連続駆動や2時間のゲームプレイを実現。バッテリの正極にはLC95Xタイプのコバルト酸化リチウムを採用し大容量化を図りつつ、負極にはQCG-H2を採用し、表面のコーティング処理などによって充電を実現。20分で50%充電できるとしている。さらにセラミックとゴム製のセパレータにより、小型化しながら熱収縮耐性が向上し、エネルギー密度と耐久性が向上しつつ軽量化も達成した。

バッテリの素材などを見直し、製品は小型化しながらも2時間のバッテリによるゲームプレイが可能

 なお、ONEXPLAYER miniに対応したオリジナルの統合ソフトウェアも開発中としており、2022年1月にベータテストを開始、順次リリース予定としている。このソフトウェアはゲームのランチャー機能を備えているだけでなく、ゲームによって解像度を変更したり、TDP設定やファンの回転数、ジョイスティック感度などを制御したりできるという。また、OTA経由でのファームウェアアップデート機能も実装する予定としている。

新たに開発されるソフトウェアでは、ゲームごとに解像度や消費電力を設定できる

 主な仕様は、CPUにCore i7-1195G7、メモリ16GB、1,920×1,200ドット表示対応7型液晶ディスプレイ、OSにWindows 11 Homeを搭載する。

 インターフェイスは、上部にUSB 3.0とUSB 4.0、音声入出力、底面にUSB 4.0を搭載。そのほかWi-Fi 6とBluetooth 5.0も備える。2022年春には専用のドッキングステーションも販売するとしている。なお、miniではポゴピンによる接続のキーボードには非対応となっているが、Bluetooth接続の折りたたみキーボードをオプションで用意する。

本体上部のインターフェイス
専用のドッキングステーションを来春発売予定

 17日に都内で開かれた製品発表会では、ONE-NETBOOK CEOのJack Wang氏による製品紹介がなされたほか、プロゲーマーのジンジャーさんが、約1週間ONEXPLAYER miniをゲーム「原神」で使った感想を述べた。ジンジャーさんによれば、ONEXPLAYER miniはスマートフォンやPS4よりスムーズに原神をプレイできたと言い、TVでプレイするのと同じレベルの没入感を手元で実現できるという。

 8.4型との性能上の違いはほとんどなく、操作感もほぼ同様とのこと。騒音レベルに関しては「どちらもゲームのプレイに差し障りがなく、ヘッドフォンをしていなくても気にならない。むしろ8.4型よりもminiのほうが静かだと感じられる程度」と述べた。

 さらに、発表会にはONE-NETBOOKのイメージキャラクターである竹内佳菜子さんが、原神のキャラクターをイメージしたというコスプレで登場し、フォトセッションに応じてくれた。

ジンジャーさんによる原神のプレイ
ONEXPLAYER miniを手にする竹内佳菜子さん
竹内佳菜子さん(左)とテックワン代表取締役の中林秀仁氏
ONE-NETBOOK CEOのJack Wang氏もビデオで新製品を紹介した