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細胞を集めて自己複製する生きたロボット。米大が開発

 米バーモント大学は11月30日(現地時間)、カエルの細胞から作られた生きたロボット「Xenobot」が、改良によって新たに子のXenobotを自ら作り上げられることを発見したと発表。研究結果は11月29日に米国科学アカデミー紀要に掲載された。

 Xenobotは、カエルの細胞を使って作られたロボットで、表面の繊毛を使って動き回ることができたり、受けた裂傷を自ら治癒するなどといったことが可能だった。

 チームではXenobotの形状に着目し、これまでの研究で得られたXenobotの動きから、運動学的な自己複製が可能な形状を見つけ出すため、シミュレーションを実施。スーパーコンピュータとAIを利用し、何十億もの形状を試した結果、円形の一部が欠けたような形状が最適だと算出したという。

 この形状を用いた「Xenobot 3.0」を実際作成したところ、周囲の単一細胞を集め、同様の形状をした子として組み上げた。最大で4世代まで受け継ぐことができ、形状を適切な設計することで、世代数を増やせることが分かったとしている。研究チームでは再生医療などへの応用も期待しているという。

Xenobots: Building the First-Ever Self-Replicating Living Robots