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ASRock、強化電源やPCIe 5.0対応M.2スロット採用のZ690マザー
2021年10月28日 01:00
ASRockは、第12世代Intelプロセッサに対応するZ690チップセット搭載マザーボード製品を発表した。PCI Express 5.0や、一部モデルにおけるDDR5メモリのサポートのほか、電源周りの強化やPCI Express 5.0対応M.2スロット搭載なども大きな特徴となる。
新製品のすべてで第12世代Intelプロセッサ対応のZ690チップセットを搭載。ソケットはLGA1700となり、第10/11世代プロセッサとの互換性は持たない一方、次世代CPU(第12世代の次)との互換性は持つとしている。
従来のZ590と比べて、新たにDDR5-4800をサポートするほか、PCI Expressの最大レーン数やUSBの最大ポート数が増加している。なお、DDR4/DDR5メモリ両対応モデルは用意せず、CPUクーラーもLGA1700向けのもののみ装着できる。
機種によって有無が異なるが、主な特徴としては、電流と温度の監視によって安定した電源供給を実現するSmart Power Stage(SPS)の採用や、PCI Express 5.0 x4接続に対応するBlazeing M.2スロットなどが挙げられる。電源周りについては、オーバークロックだけでなく次世代CPUも見据えて、Z690 Taichiで19+1フェーズ105A SPSを搭載するなど強化を図っている。
また、DDR5およびPCI Express 5.0スロットを基板表面に実装し、信号信頼性と安定性を高める表面実装技術(SMT)、Turbo Boostをより長時間維持し性能を高めるBase Frequency Boost(BFB)、2oz銅箔層PCBなども特徴。ハード面の改良としては、M.2ヒートシンクに付属の固定用ネジが落下しない設計となり、Wi-FiモジュールのSMAケーブルが意図せず外れるのを防ぐモジュールキャップなども採用している。
加えて、マザーボード内にEthernetドライバをプリインストールし、光学ドライブ非搭載の構成でもネットワーク経由でドライバを導入できる機能を用意。そのほか、2つのUSBポートのコントローラインターフェイスを分離し、レポートレートが非常に高いマウス/キーボードの性能を引き出すライトニングゲーミングポートや、2.4GHz無線ドングルの干渉を抑えるワイヤレスドングルUSBブラケットなども備える。
今回国内向けに発表となったのは、DDR5メモリ対応の上位モデルとなる「Z690 Taichi」、「Z690 PG Velocita」、「Z690 Phantom Gaming-ITX/TB4」、およびDDR4メモリ対応の「Z690 Extreme WiFi 6E」、「Z690 Steel Legend WiFi 6E」、「Z690 Steel Legend」、「Z690 PG Riptide」、「Z690 Pro RS」、「Z690M Phantom Gaming4」、「Z690M-ITX/ax」の計10機種となる。