ニュース
ソニー、フラグシップ「Xperia 1 III」のSIMフリーモデル
2021年10月26日 12:06
ソニーは、フラグシップスマートフォン「Xperia 1 III」のSIMフリーモデルを11月19日より発売する。合わせて、Xperia 1 IIIなど対応Xperiaを装着して利用するヘッドセット「Xperia View」も11月19日より発売する。
Xperia 1 III SIMフリーモデル
Xperia 1 III SIMフリーモデルは、すでに一部通信事業者より発売済みとなっているフラグシップスマートフォン「Xperia 1 III」のSIMフリー版となる。
発売は11月19日を予定しており、インターネット直販サイト「ソニーストア」、直営店「ソニーストア 銀座、札幌、名古屋、大阪、福岡天神」、一部家電量販店およびECサイトで発売される。価格は16万円前後。
SIMフリーモデルは、通信事業者版と一部仕様の異なっている部分がある。まず、大きな違いとなるのがデュアルSIM仕様となり、DSDS/DSDVに対応する点。利用できるSIMはグローバルモデル同様にNano SIMカードが2枚でeSIMには非対応だが、複数のSIMを装着して同時利用できるという点は通信事業者版にはない大きな特徴となる。
内蔵ストレージは容量が512GBと、通信事業者版の2倍の容量を搭載。本体色として、通信事業者版の3色に加え、SIMフリー版の特別カラーとなる「フロストグリーン」も用意される。
なお、通信事業者版から省かれている機能もある。まず5G通信はSub 6のみとなりミリ波は非対応。また、FMラジオも非搭載となっている。この点についてソニーは、機能とコストのバランスを考えての措置と説明している。
また、新たなコンテンツサービスとして「BRAVIA CORE for Xperia」も提供。こちらは、ソニーの大型TV「BRAVIA」向けに提供されている、ソニーピクチャーズの映画などのコンテンツが楽しめる動画配信サービスで、Xperia 1 III向けとして新たに用意される。旧作から新作まで数百のコンテンツが用意され、Xperia 1 III SIMフリーモデルの購入特典として、約300タイトルの購入可能コンテンツから5タイトルが楽しめるとともに、約100タイトルが1年間見放題となる。
そのほかの仕様は通信事業者版と同等。
ディスプレイはアスペクト比21:9、表示解像度1,640×3,840ドット、HDR表示、リフレッシュレート最大120Hz対応の6.5型有機ELパネルを採用。背面カメラは、超広角、広角、屈曲光学系可変式望遠、3D iToFの4眼仕様で、リアルタイム瞳AFやリアルタイムトラッキング、最高秒間20コマのAF/AE追従高速連写に対応する。
オーディオ機能としては、従来モデルのXperia 1 IIから40%の音圧向上を実現したフロントステレオスピーカー「フルステージステレオスピーカー」や3.5mmオーディオジャックを搭載。
SoCはSnapdragon 888 5Gを採用し、RAMは12GB。バッテリ容量は4,500mAhで、3年間劣化しにくい長寿命仕様。30分で容量50%の急速充電機能やQi準拠のワイヤレス充電、Qi対応機器の充電が行なえるおすそわけ充電にも対応。IPX5/8準拠の防水仕様、IP6X準拠の防塵仕様に対応し、おサイフケータイも搭載している。
このほか、製品パッケージには、Xperia PRO-I同様にプラスチック不使用のパッケージが採用される。
サイズは71×165×8.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量は186g。本体色はフロストブラック、フロストグレー、フロストパープル、フロストグリーン。
そして、SIMフリー版Xperia 1 III発売を記念し、2021年10月26日から2022年1月10日までの間にXperia 1 III SIMフリーモデルを購入し応募した人にもれなく1万円がキャッシュバックされるキャンペーンを実施。また、Xperia企画担当者がXperia 1 III SIMフリーモデルなどの特徴を紹介するオンラインライブイベントが2021年10月26日 19:30から配信される予定だ。
| SoC | Snaodragon 888 5G |
|---|---|
| メモリ | 12GB |
| 内蔵ストレージ | 512GB |
| 外部ストレージ | microSD |
| ディスプレイ | 6.5型有機EL、4K(1,640×3,840ドット)、アスペクト比21:9 HDR、リフレッシュレート最大120Hz |
| 背面カメラ | 超広角:16mm/F2.2、1/2.6型1,200万画素、デュアルPDAF 広角:24mm/F1.7、光学手ブレ補正、1/1.7型1,200万画素、デュアルPDAF 望遠:70mm/F2.3、105mm/F2.8可変式望遠、光学手ブレ補正、1/2.9型1,200万画素、デュアルPDAF |
| 前面カメラ | 800万画素 |
| 5Gネットワーク | Sub-6 |
| 対応バンド | 5G:n3/n28/n77/n78/n79 4G:1/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/21/26/28/38/39/40/41/42 3G:1/5/6/8/19 GSM:850MHz/900MHz/1.8GHz/1.9GHz |
| 対応SIM | Nano SIM×2(うち1つはmicroSDと排他) |
| オーディオ | フロントステレオスピーカー「フルステージステレオスピーカー」、3.5mmオーディオジャック Dolby Atmos対応、ハイレゾ音源/DSEE Ultimate対応/360 Reality Audioスピーカー再生/360 Spatial Sound |
| 防水・防塵 | IP6/8、IP6X |
| 生体認証機能 | 電源ボタン一体型指紋センサー |
| おサイフケータイ | 対応 |
| 外部ポート | USB Type-C、3.5mmオーディオジャック |
| バッテリー容量 | 4,500mAh |
| サイズ(幅×奥行き×高さ) | 71×165×8.2mm |
| 重量 | 186g |
| カラー | フロストブラック、フロストグレー、フロストパープル、フロストグリーン |
Xperia View
Xperia Viewは、Xperia 1 IIおよびXperia 1 IIIを装着して利用するVRヘッドセット。発売は11月19日を予定しており、インターネット直販サイト「ソニーストア」、直営店「ソニーストア 銀座、札幌、名古屋、大阪、福岡天神」、一部家電量販店およびECサイト、一部通信事業者から発売される。価格は3万円前後。
Xperia 1 IIIとの組み合わせでは、SoCのSnapdragon 888 5Gの優れた処理能力と、アスペクト21:9、4K HDR表示対応の有機ELディスプレイにより、360度の8K動画をデコードしつつ、対角視野角120度で見ている部分の映像を解像度約2K相当(ディスプレイに左目用と右目用それぞれに2K相当)で表示できる。
内部には、中心視野部には高精度に光を集光する非球面レンズ、周辺視野部には高い集光口率を持つフレネルレンズをシームレスに一体化したハイブリッド構造の独自レンズを採用し、Xperiaのディスプレイほぼ全体をカバー。合わせて、4K HDR、BT.2020の色域、10bitカラー対応の有機ELディスプレイの高精細映像によって、まるで現実の世界にいるかのように感じる没入感体験が可能という。
Xperiaの装着は、前面カバーを外してワンタッチで行なえ、利用者の目の位置に合わせてレンズ位置を58～72mmの間で1mmの間隔で調整可能。また、レンズ位置調整スイッチに連動するインジケータをXperia搭載の前面カメラで認識することで、正確な調整が可能という。また、Xperia Viewは眼鏡をかけたままでも装着できる。
Xperia View対応の動画は、DMM動画と360Channelから配信される。また、Xperia View専用アプリケーションも用意され、対応アプリケーションや視聴可能コンテンツを一覧表示。コントローラなど不要で、頭の動きやXperiaの側面ボタンで直感的な操作でVR動画を楽しめる。
なお、Xperia Viewは映像視聴に特化した仕様となっており、ポジショントラッキングは3DoF対応に留まり、ゲームなどでの利用は想定していないという。
このほか、2021年11月19日から2022年4月30日までの期間限定で、Xperia View購入者を対象に、「乃木坂46」による8K HDR VR特典映像が無料配信される。合わせて、Xperia ViewとXperia ViewとXperia 1 IIまたはXperia 1 IIIを購入し応募した人とを対象に1万円のキャッシュバックが行なわれるキャンペーンも、2021年10月26日から2022年1月10日の期間で実施される。
