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ソニー、Xperia 1 IIIとほぼ同等の高機能コンパクトスマホ「Xperia 5 III」を国内投入

Xperia 5 III

 ソニーは、ワールドワイドでの発売を発表していた「Xperia 5 III」を、国内でも発売すると発表した。国内の一部通信事業者から、11月中旬以降の発売を予定している。

 Xperia 5 IIIは、2020年10月に登場した「Xperia 5 II」の後継モデル。Xperia 1 IIIよりひとまわり小さなコンパクトボディにXperia 1 IIIとほぼ同等の機能を詰め込んだ、プレミアムスマートフォンとして位置付けられている。

 メタルフレームとガラスを組み合わせた本体のデザインは、従来モデルをほぼ踏襲。カラーは4色用意され、グリーンとピンクはフレーム、背面ガラスともに光沢仕上げ。また日本限定カラーとなるフロストブラックとフロストシルバーは、Xperia 1 III同様にフレームと背面ガラスがともにマット調のフロスト仕上げとなる。ガラス素材はXperia 1 IIIで採用された米Corningの「Grilla Glass Victus」ではなく「Gorilla Glass 6」となる。

 ディスプレイはフルHD+(1,080×2,520ドット)、リフレッシュレート最大120Hz、HDR表示対応の6.1型有機ELを採用しており、本体サイズは68×157×8.2mm(幅×奥行き×高さ)。Xperia 1 IIIと比べて幅が3mm、奥行きが8mm短い。Xperia 5 IIとの比較では、高さが0.2mm厚くなったが、奥行きは1mm短くなっている。重量は168g。Xperia 5 IIより5g重いが、Xperia 1 IIIより20g軽い。

 この小型軽量筐体ながら、搭載SoCはSnapdragon 888 5Gを採用。RAMは8GB、内蔵ストレージは128GBで、外部ストレージとしてmicroSDカードの利用に対応。容量4,500mAhの大容量バッテリも搭載する。モバイル通信は5G対応だが、Sub 6のみの対応となり、ミリ波には非対応。

カラーは、グリーン、ピンクと日本限定カラーのフロストシルバー、フロストブラックの4色
グリーン
ピンク
フロストシルバー
フロストブラック
ディスプレイはフルHD+(アスペクト比21:9)、リフレッシュレート最大120Hz、HDR表示対応の6.1型有機ELを採用
SoCにSnapdragon 888 5Gを採用
容量4,500mAhのバッテリを搭載

 背面カメラは、超広角、広角、望遠の3眼仕様で、深度計測用の3D iToFセンサーが非搭載となる点以外の仕様はXperia 1 IIIとまったく同じ。超広角レンズは16mm/F2.2で、1/2.6型 1,200万画素デュアルピクセルセンサーとの組み合わせ。広角レンズは24mm/F2.2で1/1.7型 1,200万画素デュアルピクセルセンサーとの組み合わせで、光学式手ブレ補正に対応。望遠レンズは、焦点距離を70mmと105mm(いずれも35mm換算)に切り替えて利用できる屈曲光学系の可変式望遠レンズで光学式手ブレ補正にも対応し、1/2.9型 1,200万画素デュアルピクセルセンサーとの組み合わせ。合わせて、全レンズがZEISSレンズでT*コーティングが施されている。フロントカメラは800万画素センサー採用。

 このほか、リアルタイム瞳AFや最大秒間20コマのノイズ低減AF/AE追従高速連写、最大毎秒60回のAF/AE演算、AI超解像ズーム、一般的なスマホカメラに近い操作を実現した「BASICモード」を備えるカメラアプリ「Photography Pro」、動画撮影時に高い手ブレ補正効果を発揮するFlawlessEye対応ハイブリッド手ブレ補正機能、動画撮影アプリ「Cinema Pro」を利用した4K HDR 120fpsのスローモーション撮影などの機能も搭載する。

 なお、3D iToFセンサー非搭載のため、Xperia 1 IIIに搭載していた、人やペット、任意の物体などタップした被写体をAIで認識し追い続ける「リアルタイムトラッキング」は、精度が異なるもののほぼ同等の機能となる「オブジェクトトラッキング」として搭載される。

背面カメラは超広角、広角、屈曲光学系可変式望遠の3眼仕様で、いずれもXperia 1 IIIと同じユニットを採用
リアルタイム瞳AFや最大秒間20コマのノイズ低減AF/AE追従高速連写、最大毎秒60回のAF/AE演算などの機能を搭載
3D iToFセンサー非搭載のため、Xperia 1 IIIの「リアルタイムトラッキング」はほぼ同等機能の「オブジェクトトラッキング」となる
標準のカメラアプリは「BASICモード」を備える「Photography Pro」を採用

 オーディオ機能は、3.5mmオーディオジャックの用意、ハイレゾオーディオ対応、ソニー独自の立体音響技術「360 Reality Audio」や「360 Spatial Sound」対応など、こちらもXperia 1 IIIの機能を踏襲。また、有線ヘッドフォン利用時の音圧も従来モデルと比較して約40%高められている。なお、フロントステレオスピーカーとして「フルステージステレオスピーカー」も搭載するが、こちらはXperia 1 IIIとは異なり40%音圧向上とはなっていない。

 ゲーム関係の機能としては、ディスプレイのリフレッシュレートが最大120Hzで、フレーム間に黒の画像を差し込むことで240Hz相当の残像低減技術の搭載や、240Hzのタッチサンプリングレートといった機能を従来モデル同様に搭載。また、120Hzでのゲームプレイ録画機能や、ボタンを押した30秒前から録画する「RTレコード」機能なども用意される。

 バッテリ容量は、先に紹介したように4,500mAhで、3年間劣化しにくい長寿命仕様。30分で約50%の容量を充電できる急速充電機能も備えるが、ワイヤレス充電機能やおすそわけ充電は非対応。

 防水・防塵仕様はIP65/68準拠。外部ポートはUSB Type-C。純正オプションとして、スタンド付きカバーも用意される。

3.5mmオーディオジャックは、有線ヘッドホン利用時の音圧が40%向上している
ゲーム関連機能も強化されている
バッテリは3年間劣化しにくい長寿命仕様で、30分で約50%の容量を充電できる急速充電機能も備える
純正オプションとしてスタンド付きカバーを用意

 合わせて、「Xperiaで好きを極める!体験クーポンプレゼントキャンペーン」が実施される。2022年1月10日23時59分までに対象製品(Xperia 5 III、Xperia 1 III、Xperia 5 II、Xperia 1 II、すべての通信事業者およびSIMフリーモデル)を購入(すでに購入済みの人も対象)し応募することで、Lightroomモバイル版の2カ月無料クーポン、Amazon Music Unlimitedの3カ月無料クーポン、Call of Duty:Mobileの5,000円相当ゲーム内ポイント(3240CP)がプレゼント(いずれも新規登録者のみ)される。応募期間は2021年9月30日から2022年1月17日10:00まで。

「Xperiaで好きを極める! 体験クーポンプレゼントキャンペーン」が実施され、対象のXperia購入者に各種クーポンなどを提供
【表】Xperia 5 IIIの主な仕様
SoCSnaodragon 888 5G
メモリ8GB
内蔵ストレージ128GB
外部ストレージmicroSD
ディスプレイ6.1型有機EL、FHD+(1,080×2,520ドット)、アスペクト比21:9
HDR、リフレッシュレート最大120Hz
背面カメラ超広角:16mm/F2.2、1/2.6型1,200万画素、デュアルPDAF
広角:24mm/F1.7、光学手ブレ補正、1/1.7型1,200万画素、デュアルPDAF
望遠:70mm/F2.3、105mm/F2.8可変式望遠、光学手ブレ補正、1/2.9型1,200万画素、デュアルPDAF
前面カメラ800万画素
5GネットワークSub-6
オーディオフロントステレオスピーカー「フルステージステレオスピーカー」、3.5mmオーディオジャック
Dolby Atmos対応、ハイレゾ音源/DSEE Ultimate対応/360 Reality Audioスピーカー再生/360 Spatial Sound
防水・防塵IP65/68
生体認証機能電源ボタン一体型指紋センサー
NFC/FeliCa搭載、おサイフケータイ対応
外部ポートUSB Type-C、3.5mmオーディオジャック
バッテリー容量4,500mAh
サイズ(幅×奥行き×高さ)68×157×8.2mm
重量168g
カラーフロストブラック、フロストグレー、グリーン、ピンク