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RaspberryシリコンRP2040を採用した親指サイズのゲーム機「Thumby」

Thumby

 米国の電子機器メーカーTinyCircuitsは、超小型ゲームシステム「Thumby」への出資者をKickstarterで募集している。製品の入手に必要な支援額は19米ドルから。出荷時期は2022年2月の見込み。

 親指ほどの大きさの独自ゲームシステム。開発元のTinyCircuitsは本機について「Tiny Playable Keychain」と呼んでいる。72×40ドットのモノクロOLEDディスプレイを搭載し、5つのゲームを内蔵。外観は任天堂の携帯ゲーム機「ゲームボーイ」によく似ており、本体表面に備えた2つのアクションボタンと十字キーはゲームボーイと同様に操作できる。

 CPUはRaspberry Pi RP 2040(2コア/133MHz)でメモリは2MB、スピーカーも内蔵する。通信用のMicro USB端子を1基備え、ケーブルをほかのThumbyと直接接続することでマルチプレイが可能。本体サイズは18×8.5×29.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.7g。

 ゲームの開発環境はMicroPythonもしくはArduino IDEで、自作のプログラムをThumbyの内部メモリ上で動作させることもできる。TinyCircuitsではプリインストールの5作品に加えてオープンソースの追加ゲームも用意しており、Webサイトからダウンロードすることでプログラミングを学べるとしている。現在、ユーザー同士でプログラムを共有できるサイトを準備中とのこと。

 今後の予定としては、10月より生産を開始し、11月には初期支援者への出荷を開始。2022年の早い時期にはすべての支援者に出荷が完了する見込みとしている。

親指ほどのサイズ感
5つのゲームが最初から内蔵されている
2台のThumbyをつないでマルチプレイができる