ニュース

Premiere Pro、自動文字起こし機能が正式公開。日本語含む13言語対応でテロップ配置支援も

音声のテキスト化機能

 Adobeは、Premiere Proにおける自動文字起こし機能などを含む、Creative Cloud動画関連製品向けの新機能を提供開始した。

Premiere Pro

 Premiere Proでは、「音声のテキスト化」機能を正式版として提供開始。2020年のAdobe MAXにて発表された機能で、早期アクセスユーザー向けに提供していたが、本日配信が始まった最新版をもって正式リリースとなった。

 Adobe Senseiのマシンラーニングを活用した文字起こし機能で、ビデオ編集作業の中でも時間のかかるキャプション(テロップ)作成を大幅に効率化する。新たに追加されたテキストパネルで利用でき、起こされたテキストはPremiere Pro上でそのまま編集も行なえる。日本語を含む13言語をサポートする。

 さらに、文字のスタイルなどいくつかの項目を設定すれば、タイミングをあわせた状態で自動的にタイムライン上への配置まで行なえる。エッセンシャルグラフィックスパネルを通じたカスタマイズもでき、フォントやスタイルなどを自由に変えられる。複数人が話しているケースにも対応しており、スピーカーごとに分かれた状態で文字起こしも可能。

Adobe Senseiを活用した音声のテキスト化機能
キャプションの配置まで簡単に可能
エッセンシャルグラフィックスパネルのタイトル/キャプション作成機能も強化

 エッセンシャルグラフィックスパネルにおけるタイトルやキャプションの作成機能も強化。従来のレガシータイトル機能で利用可能だった、テキストレイヤーに対する複数のシャドウの適用機能や、テキスト背景の角を丸くできる機能などが新たに追加となった。

 また、レガシータイトルを使って作成した素材をエッセンシャルグラフィックス向けに変換する「レガシータイトルのアップグレード」機能も用意。将来的に予定しているレガシータイトルの廃止に向けたものとなる。これらテキスト周りの強化については、国内ユーザーからの要望も多かったという。

 さらに、M1 Macへのネイティブ対応も実施し、起動から書き出しまでの一連のワークフローを通じて平均77%の高速化を謳う。加えて、シーン編集の検出機能では、Windows/macOSで最大2倍、M1 Macで3倍近く高速化したとする。

 そのほか、より分かりやすく直感的で効率的なワークフローの提供を目指し、Premiere Pro向けにUIおよびUXの刷新も進行中。こちらは段階的に取り組んでおり、ベータ版向けにまずフェーズ1を導入している。

M1 Macにもネイティブ対応し、大幅に高速化
シーン編集の検出機能の最適化や、Windows版でのオーディオデバイス自動認識機能なども
UI/UX刷新は段階を踏んで導入。まずはフェーズ1として、読み込みモードなどから変更
刷新された読み込み画面

After Effects

ベータ版向けに高速化を実現するマルチフレームレンダリング機能を搭載

 After Effectsでは、ベータ版向けにマルチフレームレンダリング機能を搭載。コンポジションを可能な限り最速でレンダリングできるようリソースを調整することで、プレビュー時で最大3倍の高速化などを図る。

 また、レンダリング完了時にデスクトップ/モバイルアプリやメールを通じて通知を受けとれる「リモート通知」機能についても、今後導入を予定。Media Encorderの書き出し速度についても改善を施している。

Character Animator

Character AnimatorもM1 Macに対応。ベータ版では全身トラッキングも可能に

 Character Animatorについても、今回よりM1 Macにネイティブ対応した。アートワークの読み込みや、ワークスペースの切り替え操作などが高速になっている。

 またベータ版向けとなるが、テンプレートをもとに、髪や肌の色、各パーツのデザインなどを選択していくことで、専門スキルがなくても簡単にパペットを作れる「パペットメーカー」を追加。さらに、手や足などを含む、全身の動きがトラッキングできる「ボディートラッカー」機能も新たに用意する。