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量子力学でIoT機器をサイドチャネル攻撃から保護する技術

 IoTに特化したセキュリティ企業の英Crypto Quantiqueは、同社の物理複製困難関数(PUF、Physical Unclonable Functions)であるQDID(Quantum-Driven Identity)によるデバイスフィンガープリントについて、サイドチャネル攻撃に対し安全性が確認できたと発表した。

 QDIDは、量子力学に基づいてハードウェアRoot of Trust(信頼の起点)を提供するIoTデバイス向けの同社の技術。CMOS酸化物層を電子が伝播するさいに発生する、製造段階で調整できない物理的特性の違いをフィンガープリントとして利用し、偽造不可能なデバイスIDと暗号鍵をオンデマンドで生成できる。

 サイバーセキュリティ検証期間のeShardによる3カ月間の調査の結果、サイドチャネル攻撃に対して安全で、EAL4+相当のセキュリティを確保できることが確認できたという。