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Intel、Celeron増産でシェア回復、AMDはデスクトップ/サーバーに注力

 米Mercury Researchは、2021年第1四半期のx86 CPU市場シェア調査について報告した。これによれば、Intelがモバイル向けCeleronの販売台数を伸ばしてシェアを回復、一方のAMDはデスクトップおよびサーバー向けCPUの出荷数を伸ばしていることが明らかになった。

 全体のシェアはIntelが79.3%で、直前期比1%増、前年同期比5.9%減。AMDにシェアを奪われている状況は変わらないが、コンシューマ/教育機関向けにCeleronの出荷を増加させてることで、シェアを回復させた。

 AMDは20.7%で、それぞれ1%減、6%増。Ryzen 5/Ryzen 7といった高性能デスクトップ向けCPUに注力したが、Celeronのようなエントリー向けモデルは大量出荷しなかったため、直前期比で減じた。一方で、モバイルおよびサーバー向けは順調にシェアを伸ばしている。

 なお、0.1%の差はデスクトップ向けCPUにおけるVIA/ZhaoXinによるものとみられる。

 CPU全体の出荷台数は、数量ベースで史上2番目に多い水準。出荷台数は直前期比で41%増加し、1996年以来最大の伸び幅を記録した。

x86 CPUの市場シェア(出典:Mercury Research)