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x86 CPU、デスクトップ向けは30%減も売上額は好調でAMD躍進

 x86プロセッサの出荷を調査しているMercury Researchは、12日に2022年第1四半期の出荷実績をとりまとめ報告した。これによれば、デスクトップ向けプロセッサの出荷は前期比30%減という調査史上一番の不調を抱えながらも、サーバーやモバイルで記録的な売上を達成したという。

 具体的には、サーバー、IoT/セミカスタムで高い収益が達成できたほか、デスクトップとノートブック向けCPUの平均単価が上昇したという。

 この背景には、低価格なエントリー向けCPUの出荷が減少した一方で、モバイル向けのAlder Lake(Intel)やBarcelo(Ryzen 5000リフレッシュ)/Rembrandt(Ryzen 6000)の登場により、デスクトップとノートを組み合わせた平均販売価格は138ドルと、直前期と比較して10%、前年同期と比較し30%向上したとしている。

 また、AMDのセミカスタムCPUにあたるゲーム機向けの出荷増もあり、新たに27.7%という記録を打ち立て、これまで最高だった25.6%というシェアをさらに2.1ポイント上回った。直前期を除く過去最高のシェアは15年以上前の25.3%だったため、今期の新記録はAMDにとって画期的だと言える。

x86 CPUの市場シェア(出典:Mercury Research)

 なお、出荷量はIntel/AMDともに減少傾向だが、AMDの方が減少幅が小さかったため、相対的にシェアが向上。AMDは特にビジネスモバイル向け製品が大幅に増加しているという。

 一方でMercury Researchは、ArmベースのPCクライアント(ChromebookおよびApple M1ベースのMacクライアント製品)の市場シェアを11.3%と見積もっている。1年前は5.9%だったので2倍に増加したとしている。

デスクトップとモバイルCPUの市場シェア(出典:Mercury Research)
サーバーCPUの市場シェア(出典:Mercury Research)