AMD、Zen 3ベースのサーバー向けCPU「EPYC 7003」

　米AMDは15日(現地時間)、Zen 3アーキテクチャを採用したサーバー向けCPU「EPYC 7003」シリーズを発売した。

　ラインナップは8コアから64コアまで、クロックの違いなどで19モデルを用意。共通で8チャネル/最大4TBのDDR4-3200メモリ、128レーンのPCI Express 4.0、独自のInfinity Guard Security技術などをサポート。

　Zen 3アーキテクチャに刷新したことで19%のIPC(クロックあたりの命令実行数)向上を達成。4コアで16MBのL3キャッシュを共有する2ブロックの構成から、8コアで32MBのL3キャッシュを共有する1ブロックの構成となり、処理効率が向上。INT8演算スループットも2倍となった。Shadow StackやSEV-SNPといったセキュリティ技術も新たに対応した。

ほとんどの処理で競合の28コア製品より2倍以上高速

IPCが19%向上した

コアのレイアウトを改良し、8コアが1つの32MB L3キャッシュを共有するようになった

EPYC 7003の特徴

　こうした改良により、最大64コアのモデルでは、競合の28コア製品(Xeon Gold 6258R)と比較して2倍以上の性能を発揮するとしている。