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Samsung、5nm EUV製造の5G対応モバイル向けSoC「Exynos 2100」

Exynos 2100

 韓国Samsung Electronicsは12日(現地時間)、モバイルデバイス向けSoC「Exynos 2100」を発表した。

 Exynos 2100は、EUV露光を用いた5nmプロセス製造のプロセッサ。前世代の7nmプロセス製品と比べて最大10%の性能向上と20%の消費電力削減を実現した。5Gモデム(Sub-6/ミリ波対応)も内蔵し、最大通信速度(下り)はSub-6で5.1Gbps、ミリ波で7.35Gbps、4Gで3Gbps(1024QAM対応時)となる。

 CPUは最大2.9GHz駆動のCortex-X1コア1基と、Cortex-A78コア3基、Cortex-A55コア4基を組みあわせたオクタコアで、GPUにはMali-G78を搭載。マルチコア性能で30%以上、グラフィックス性能で40%以上の性能向上を実現したとする。加えて、CPU、GPU、そのほかのプロセスの電力消費を最適化するAMIGO(Advanced Multi-IP Governor)技術により、省電力性能も改善している。

 ISP(Image Signal Processor)の対応解像度は最大2億画素(背面カメラ)までで、最大6基のイメージセンサーを接続可能。4基のセンサーまで同時に処理でき、複数のカメラからの入力を組みあわせてズームや超広角撮影時の画質を高める。新たに設計したトリプルコアNPU(Neural Processing Unit)の採用により、AI機能も大幅に強化。前世代から2倍以上の電力効率で最大26TOPSの演算能力を発揮する。

 そのほか、4K/120fps映像のエンコードや8K/60fps映像のデコードなどもサポート。メモリはLPDDR5、ストレージはUFS 3.1/2.1にそれぞれ対応する。

 発表会ではAMDとの提携についても触れ、モバイル向けGPUの共同開発を進めており、今後登場するフラグシップ製品に搭載する予定だとした。