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「GPD WIN 3」予告。VAIO type UのようなスライダーUMPCへ

GPD WIN 3(ドッキングステーション装着時)

 深センGPDは8日(現地時間)、公式WeChatアカウントにおいて次期ゲーミングUMPC「WIN 3」を予告した。

 初期のGPD WINおよびKaby Lake/Amber Lakeを搭載したWIN 2がいずれもクラムシェルであったのに対し、WIN 3は「VAIO type U」を彷彿とさせるスライダー式となり、キーボードを使わない場合、ニンテンドーSwitchのように操作できるようになった。

 ちなみに競合とも言えるONE-NETBOOKは先立ってTiger Lakeを搭載した「OneGx Pro」を発表しているが、こちらは超低電圧版のYシリーズとも言えるCore i7-1160G7を搭載している。その一方でWIN 3ではUシリーズにあたるモデルを採用するといい、より高い性能を発揮できるという。

 Tiger Lake-YとTiger Lake-Uの具体的な違いはバスの転送速度で、前者はAtomと同じ2GT/sで従来のAmber Lakeよりも低いが、後者は4GT/sと2倍となっており、PCI Express接続のM.2 SSDの速度を十分に発揮できるとしている。

 さらにTiger Lake-Yはメモリクロックが2,666MHzに制限され、GPUもクロックがTiger Lake-Uと比較して低い。WIN 3ではこのボトルネックから脱するため、Tiger Lake-Uを採用。シングルCPUコア性能でCore i9-10900Kを超え、GPUもGeForce MX450相当になるという。

 このほかの特徴は以下のとおり。

  • キーボードはホワイトLEDバックライト搭載。世界初のWindows 10搭載スライダーUMPC
  • デュアルヒートパイプ+タービンブレードファンによるサイド排気構造
  • デュアルバイブレーション、アルプス製3Dジョイスティック、スティック押下に対応
  • L2/R2はアナログボタンを初採用
  • AAC製リニアスピーカーを搭載
  • ABS合成樹脂による高硬度筐体
  • 5.5型/268ppi H-IPSディスプレイ(逆算すると1,280×720ドット)、ゴリラガラス5採用、DC調光
  • Thunderbolt 4対応、eGPU対応
  • PCI Express 4.0対応SSD搭載
  • 最大160MB/sのmicroSDカードに対応
  • Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0対応
  • ドッキングステーション対応
  • 65W USB PD充電対応、満充電まで1.5時間
この写真のみ、右のアナログスティックの位置が異なるが、実機ではどうなるかは不明だ
ニンテンドーSwitch Liteとの比較