Photoshopの新機能「ニューラルフィルター」を支えるNVIDIAのAI技術

スマートポートレートの適用例

　米NVIDIAは20日、同日よりPhotoshopに実装された「ニューラルフィルター」機能などに利用されている同社のGPU/AI技術について公開している。

　ニューラルフィルターは、画像に対する複雑な調整を簡単に行なうことができるAIを活用した新機能。手動では何時間も作業する必要があるような調整をごく短時間で適用できる。

　なかでも「スマートポートレート」は、AIが画像の中から顔を認識し、視線や顔の向き、表情、年齢、照明の当たる向きなどの要素を、スライダーの調整だけで変えられる強力なフィルターだが、本機能では同社の「StyleGAN2テクノロジー」を活用。大量のポートレート写真を使って学習・開発したディープニューラルネットワークとGPU性能をいかし、高品質な結果を数秒で出力できるとしている。

　そのほか、Premiere Proにおけるシーン編集検出やオートリフレームなどといったAI機能、デコード処理のGPUアクセラレーションなどを提供することで、編集や書き出し作業の効率化し、クリエイターの生産性向上を図る。さらに、Premiere ElementsでもGPUアクセラレーションが新たに利用可能となり、各種エフェクト処理などが高速化されている。

　あわせて、クリエイター向けのStudio Driverの最新版「456.71」を公開。すでにGeForce Experienceやドライバダウンロードページを通じて入手できる。