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Premiere ProがNVENC対応。書き出しが5倍高速に

Premiere Proで利用可能となったGPU支援機能

 米NVIDIAは19日(現地時間)、Adobe製の動画編集ソフト「Premiere Pro」向けに新たなGPU支援機能を追加した。すでに提供が開始されているPremiere Pro バージョン14.2と、GeForceおよびQuadroシリーズのGPUの組みあわせで利用できる。

 Premiere Pro バージョン14.2では、ハードウェアエンコーダ「NVENC」の統合が図られ、H.264およびH.265/HEVCコーデックの動画の書き出し速度が大幅に高速化。高品質な映像コンテンツをよりすばやく作製できるようになる。Premiere Proのほか、Media Encorder、After Effects、Auditionでも同様に書き出しが高速化される。

NVIDIAによる検証結果

 NVIDIAの検証によれば、Core i9-9750Hを使用した場合では3分48秒かかったのに対して、GeForce RTX 2060 Max-QのNVENCを使用した場合では47秒で完了する場合もあり、書き出し時間が最大で約5分の1に短縮されたという。

 加えて、動画へのエフェクト適用時にCUDAが利用可能となり、最大14倍の高速化を実現。AI機能への支援により、映像内の被写体を自動で認識し複数の解像度/アスペクト比で映像を生成できる「Auto Reframe(オートリフレーム)」の性能向上も図られている。

 そのほか、CUDAによる支援機能として、Windows版のPremiere ProおよびAfter Effectsにおいて、Apple ProRes RAWが新たにサポートされ、トランスコードが不要となった。