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OBS Studioに仮想カメラ出力やAIベースの音声ノイズ削減機能が追加

 オープンソースのライブ配信ソフト「OBS Studio」の最新バージョン「Ver.26.0」が29日公開された。

 今回のアップデートでは、OBS Studioの出力を仮想カメラデバイスに送出できる「仮想カメラ(Virtual Camera)」機能が追加された。従来はプラグインによって実現できていたが、今回のバージョンから同様の機能がソフト単体で利用可能となる。

 OBS上で仮想カメラを有効化し、ビデオ通話ソフトなどで映像デバイスとして「OBS Virtual Camera」を選択すればOBS Studioの映像を取り込める。現時点ではWindows版のみに実装されているが、将来的にはそのほかのOSについてもサポートされる見込み。

 音声周りでは、ソースに追加できるフィルタ「ノイズ抑制(Noise Suppression)」の方式として、AIベースの「RNNoise」が加わった。従来の「Speex」と比べてCPU使用率が上昇するものの、より高品質なノイズリダクションが可能となる。

 UIも改善され、「ソースツールバー(Source Toolbar)」と呼ばれるパネルが追加。ソースの種類に応じた設定項目の一部がメイン画面上で行なえるようになった。動画や音声といったメディアソースでは再生/停止ボタンやシークバーが表示され、コントロールしやすくなる。

 そのほか、ホットキーで呼び出せる機能の追加やログビューワの追加、QSVエンコーダの改良なども実施されているなど、多くの改良、修正が施されている。