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AMD、Zenベースで初のChromebook向け「Ryzen 3000 C」

 AMDは22日(米国時間)、Chromebook向けモバイルプロセッサ「Ryzen 3000 C-Series」と「Athlon 3000 C-Series」を発表した。初となるZenアーキテクチャ採用Chromebookとして、Acer、ASUS、HP、Lenovoから今年(2020年)第4四半期に製品が投入される。

 Googleとともに共同設計されたというプロセッサで、発表時点では合計5種類をラインナップ。Ryzen 3000 C-Seriesでは前世代のAMDプロセッサを搭載したChromebookと比較して、マルチタスク処理とコンテンツ制作能力では最大212%性能が向上。Radeon Graphicsを内蔵しており、Chromebookで強力なグラフィックス性能を発揮可能としている。

 また、Wi-Fi 6やBluetooth 5をサポートするとともに、高効率な電力設計により、筐体の薄型化や軽量化、長時間バッテリ駆動も実現されている。

 最上位のCPUは「Ryzen 7 3700C」で、4コア/8スレッド、2.3~4GHz、GPUコア数10基、キャッシュ6MB、TDP 15Wという仕様。前世代のAMDプロセッサ搭載Chromebookに対し、グラフィックス性能で最大251%、オフィスアプリ系処理性能で最大104%、写真編集処理性能で最大152%の性能向上を果たしている。

【表】Ryzen 3000/Athlon 3000 C-Seriesのスペック
モデル名コア/スレッドTDP動作周波数GPUコア数キャッシュ容量
Ryzen 7 3700C4コア/8スレッド15W2.3~4GHz10基6MB
Ryzen 5 3500C4コア/8スレッド15W2.1~3.7GHz8基6MB
Ryzen 3 3250C2コア/4スレッド15W2.6~3.5GHz3基5MB
Athlon Gold 3150C2コア/4スレッド15W2.4~3.3GHz3基5MB
Athlon Silver 3050C2コア/2スレッド15W2.3~3.2GHz2基5MB