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ソニー、周波数を高速で制御し電波利用を効率化する技術
2020年9月1日 16:57
ソニー株式会社は9月1日、かぎられた電波資源を有効活用できるダイナミック周波数共用(DSA:Dynamic Spectrum Access)技術とその高速制御技術を開発した。
DSAは、これまで周波数帯ごとに管理されていた電波をデータベースで一元管理し、既存の電波利用者への干渉を抑えながら、時間的/空間的に使われていない周波数帯域を別の利用者に割り当てる技術。加えて、基地局の遠隔制御の高速化技術を開発し、複数基地局の各種送信パラメータに関する変更指示から反映までを60秒未満の短時間で実現した。従来は数時間から数日かかるもので、2.3GHz帯における秒単位での基地局制御技術は世界初だとしている。
これは同社が2020年4月より、2.3~2.4GHz帯の4G LTE基地局をソニーシティ大崎に複数設置し、米国CBRS準拠の周波数管理データベース(Spectrum Access System:SAS)を同周波数帯に対応させた評価環境のもと、スマートフォンを利用して行なった伝送実験などにより実証された。周波数割り当てや最大送信電力などといったパラメータを短時間で変更することで、より効率的な電波利用が期待できるとしている。