ニュース

コロナ禍で高速なv6プラスも一部で大幅な速度低下

 既報のとおり、コロナ禍による影響で、家庭での動画視聴やゲームプレイ/ダウンロードが増えていることで、YouTubeやPlayStaion Networkなど大手サービスプロバイダが帯域の制限を行なっている。影響は当然ISPにも出ているが、これまでひじょうに高速なネット通信(上り下りとも最大1Gbps)ができることで注目を集めていたIPv6 IPoE + IPv4方式の通信にも大きな影響が出ている。

 じつは筆者もまさにその影響を受けている1人で、@niftyのIPv6 IPoE + IPv4サービスであるv6プラスを契約しているが、それまで上り下りとも600Mbpsほど出ていたものが、ここ数日、アクセスが増える夜間では、連日下りが10Mbps程度に落ち込んでいる。ネットで検索してみると、同様の声は他のユーザーからも上がっている。

 筆者が確認した限りでは、下り速度が低下するのは22時~24時前後。それ以外の時間帯では、従来どおり下りも600Mbpsほど出ているので、機材や設定などの問題ではなく、アクセス集中が原因と推測される。

 ニフティ株式会社は7月30日づけで、IPv6サービスのネットワーク設備の増強を行なう発表をしている。これによると、IPv6サービスを対象に、8月3日づけでネットワークサービスを増強したとしているが、少なくとも筆者宅では8月5日時点でも状況は改善されていない。

 ISPのネットワーク設備投資は中長期的な予定のもと行なわれ、今回のコロナ禍の影響はニフティにとって想定外のものだったと言えるが、一ユーザーとしてはさらなる対応を願いたい。