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名古屋大、富岳ベースで光学ディスクも使ったスパコン「不老」を運用開始

不老のTypeIサブシステム

 名古屋大学情報基盤センターは、2月より導入が進められていたスーパーコンピュータ「不老(フロー)」の運用を開始した。

 不老は、スパコン「富岳」をベースとした富士通製「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX1000」によるTypeIサブシステムと、AI研究支援向けにGPUとして「Tesla V100」を884基を内蔵したTypeIIサブシステム、48TBの大規模メモリを搭載した「HPE Superdome Flex」によるTypeIIIサブシステム、30PBのホットストレージ、国内初となる光ディスクによる6PBのコールドストレージなどによって構成される。

 システム全体で15.88PFLOPSの計算能力を発揮。湧水を利用した冷却機構や、電力消費ピーク時の消費電力低減機能なども備えている。

 富岳をベースとしたスパコンとしては世界初のサービス運用開始だとしており、台風のメカニズム解析や医療用画像診断、遺伝子解析、自動運転向けAIなどの研究をサポートしていくという。また、運用開始にあわせてロゴも公開されている。

TypeIIサブシステム
TypeIIIサブシステム
不老のロゴ