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ノイズ抑制や盗み見防止機能内蔵のテレワーク向けノート。NEC PCから発売
2020年6月16日 14:07
COVID-19第2波も踏まえテレワーク需要は今後も高まる
NECパーソナルコンピュータ(NEC PC)は16日、「2020年夏モデル LAVIE新商品発表会」をオンライン開催した。既報の記事のとおり、同社は13.3型モバイルノート「LAVIE Pro Mobile」の2世代目などを発表している。
発表会ではまずNEC PC 執行役員の河島良輔氏が登壇し、昨年(2019年)の5月に発売された初代LAVIE Pro Mobileのユーザーからの反応について紹介。LAVIE Pro Mobileの前身であるHybrid ZEROに対して、実売数が1.3倍(1~3月累計)に伸びたことに加え、新型コロナの影響によって、テレワーク需要が高まり、感染拡大前の昨年11月から今年1月に対し、感染拡大後の今年2月から4月で2.7倍の実売へとつながったとする。
また、3月21日~22日にかけてPCで仕事を利用する20,924人にテレワークの実態調査を行なったところ、テレワークの利用者はほんの14%に過ぎず、その理由として会社のインフラや制度、文化が整っていないことが挙げられたが、緊急事態宣言などでテレワークが急に浸透しはじめたという。
その実態調査のなかで、会社支給のPCを使っている労働者は55%に過ぎず、個人購入が22%、会社支給品と個人購入品を併用している人が23%だったことも紹介。中小企業ではすべての社員にPCを支給することが難しく、コロナ禍でのPC需要の高まりが、個人購入を後押ししていた点を裏付けた。
河島氏はテレワーク利用者の満足度は85%にのぼるとし、テレワークが一過性のものにならず、新型コロナウイルスの第2波なども想定して今後も定着していくとの見方を示した。
そして、テレワークだけでなく、子どものテレスクールも進むことから、家庭でのPCが足りなくなってきていることを指摘し、PCの需要がまだまだ伸びるであろうと分析した。
LAVIE Pro Mobileの強化点
そうした社会でのテレワークの必要性を踏まえ、今回NEC PCは第2世代の「LAVIE Pro Mobile」を投入。同社テレワークエバンジェリストの森部浩至氏が説明を引き継いだ。
なお、製品の詳細なスペックや意図などに関しては以下の別記事を参照されたい。
- 電気的プライバシーフィルタ装備のNEC「LAVIE Pro Mobile」は安心・安全のビジネスノートだ
- NEC PC、最大24時間駆動やミーティング機能強化などを図った新型「LAVIE Pro Mobile」
- 「LAVIE Pro Mobile」が目指したテレワーク特化パソコンのあるべき姿とは?
森部氏はLAVIE Pro Mobileの初代からの大まかな強化点について説明した。
可搬性に関しては重量が前モデルよりも52g増の889gになってい入るが、バッテリ駆動時間が4時間増の24時間になったこと、底面にも耐圧に優れるカーボンを採用したことなどを挙げた。
生産性を向上されており、CPUがIntel第10世代になったほか、Optane Memory H10を採用。即スリープから復帰するモダンスタンバイや、Windows Helloによる顔認証がサポートされた。さらに、キーボードの改良、視線によるマウスカーソル/ウィンドウを移動できるスマートポインター/スナップウィンドウが紹介された。
また、テレワークに特化した部分として、オンライン会議での利便性の向上も紹介。初代からヤマハ製のAudioEngineを使い、自分の声が聞き取りやすいようにするパーソナルモードと、どの方向からでも相手の声が聞き取りやすいマルチユーザモードが搭載されていたが、今回屋外での雑音や室内のエアコンのノイズなどを軽減するノイズサプレッサ、残響を抑制して聞き取りやすくするルームエコー機能が実装された。
セキュリティ面については、内蔵式プライバシーフィルタとなるLAVIEプライバシーフィルタ(最上位モデルのみ)や、第三者からの盗み見を防ぐLAVIEプライバシーアラート、離席時に自動的にPCをロックするスマートロックが搭載された。
ネットワーク機能については、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)と直販モデルでのLTEのサポート。そして今年10月に提供予定とする5G(Sub-6)のサポートが紹介された。
森部氏はポストコロナ時代のテレワーク特化PCとして、LAVIE Pro Mobileをアピール。このほか、10.3型Androidタブレットの「LAVIE Tab E(TE510/KAS)」も紹介した。