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Windows 10プレビュー版の分類が「ring」から「Channel」に変更

ringモデルからChannelモデルへ移行

 米Microsoftは15日(現地時間)、Windows Insider Programに関する変更について告知した。

 現在同Programでは、完成度があまり高くない状態でも最新の機能を実装していくFast ringと、ある程度の不具合修正や安定性の向上などを図ったSlow ring、リリース版への早期アクセスが可能なRelease Preview ringの3つが提供されてきた。

 これらの「ring」モデルはビルドの更新頻度の基づいて分類されていたが、同社ではそれぞれのInsiderが求める品質にあわせたビルド選択が可能なことが重要だとして、品質に基づいて分類を行なう「Channelモデル」へ移行する。どれを選択しても、アップデートは頻繁に提供されるという。これにともない、Windows Insider PreviewにおけるFast ringおよびSkip Ahead ringはDev Channelへ、Slow ringはBeta Channelへ、Release Preview ringはRelease Preview Channelへ、それぞれ移行する。

 Dev Channelは高度な技術を持つユーザー向けで、開発中のコードなどを含む開発サイクルのなかでもっとも開発の進行度が高いビルドが提供され、フィードバックは重大な修正や変更に役立てられる。このチャンネルのビルドは特定の製品リリースに紐づいていないが、実装された新機能や改良点は準備が整い次第、リリース版に提供される可能性がある。

 Beta Channelは、アーリーアダプタ向けとなっており、Microsoftによって検証された比較的信頼性の高いものが提供され、リリース版への実装の見込みがある機能をチェックできる。このチャンネルでは、次期リリース版のビルドも確認でき、Insiderからのフィードバックをもとに正式リリース前の不具合修正なども行なわれる。

 Release Preview Channelでは、品質のさらなる向上と主要機能が実装された次期リリース版への早期アクセスができるチャンネル。Microsoftによるサポートが提供され、企業などにおいて次期リリース版の検証などをするさいに利用できるとしている。

 これらの変更は今月末より適用される予定で、すでにWindows Insiderとなっている場合は、現在参加しているringに対応した新しいChannelに自動的に移行される。また、設定の「更新とセキュリティ」内にある「Windows Insider Program」の項目からChannelの変更も行なえる。WindowsとOfficeに続き、Microsoft EdgeやTeamsについてもChannelモデルへの変更がまもなく実施される予定。