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レノボ、初代から7年ぶり刷新の「ThinkPadトラックポイントキーボードII」

ThinkPadトラックポイントキーボードII

 レノボ・ジャパン合同会社は、無線接続の「ThinkPadトラックポイントキーボードII」を5月26日に発売する。税別直販価格は14,500円。

 2013年に発売された初代ThinkPadトラックポイントキーボードの後継モデルで、Bluetooth 5.0とUSBレシーバを使用した2.4GHz帯での2つの接続方法をサポートする。初代ではUSB有線モデルとBluetoothモデルが用意されていたが、今回有線モデルは投入されず、無線モデルのみとなった。なお、初代は有線モデルのみ2022年まで継続販売予定。

 ThinkPadトラックポイントキーボードII基本的に初代の設計を踏襲し、シザーリフトキーメカニズムやアイランドスタイルキーボードを採用。ただし、キーボードは2019年モデルのThinkPadのキー配列を参考にしており、ファンクションキーのF4とF5、F8とF9の間に分け目が設けられたほか、Homeキーの追加、PageUpとPageDownの縦幅が縮小してカーソルキーを押しやすくするなどの改良が見られる。

 さらに、ファンクションキーを押したさいに、ディスプレイの明るさを変える特殊キーとして動作させるのではなく、F1~F12のキーを動作させるためのFnLockとCapsLockの有効状態を示すLEDインジケータが実装。最大の特徴と言えるトラックポイントの角度も調整され、よりマウスカーソルの操作がしやすくなっている。なお、トラックポイントは初代と同じ「ThinkPad ロープロファイルトラックポイント・キャップ」が使われている。

 キーストロークは約1.8mm、キーピッチは約19.05mm、キーのトップカバーがツーピースからワンピース構造に変更され、防滴性能などが向上。振動テスト、防塵テスト、液体をこぼすスピルテストを実施しており、耐久性も確保されている。また、BluetoothとUSB無線接続において、AES-128bit暗号化通信を用いて、セキュリティも高めている。

 BluetoothとUSB無線接続は、本体上部にあるスイッチで即座に切り替えができ、USBアダプタは本体に収納可能。また、BluetoothはWindows 10のSwift Pairに対応しているため、すぐにペアリングできるようになっている。

 バッテリ内蔵により約2カ月間動作し、USB Type-Cポートから充電を行なえる。なお、このType-Cポートは充電専用となっていて、有線接続でPCにデバイスを認識させることはできない。

 Android OS向けの切り替えボタンを備えており、オンにした場合はF9で「戻る」、F10で「ホーム」、F11で「検索」、F12で「アプリケーション間の切り替え」が行なえる。このほか、視覚障害者向けの6点入力もサポートされた。

 本体サイズは約305.5×164×13.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は516g。対応OSはWindows 7/10、Android 8.0以上。各種設定を行なうためのツールとなるThinkPad TrackPoint Keyboard II Softwareが用意されている。