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Redmi、液晶で画面内指紋センサーを実現する技術

 Xiaomi傘下のRedmiでバイスプレジデントを務める盧偉氷氏は9日(中国時間)、同社が液晶ディスプレイで画面内指紋センサーを実現する技術の開発に成功したことを自身のWeiboで明らかにした。

 指紋センサーを画面内で実現するためには、画面自体が赤外線もしくは超音波の信号を通す必要があり、そのため現時点では有機EL(OLED)ディスプレイ上でしか実現できない。液晶ディスプレイは、バックライトの光を拡散して反射させる構造であるため、画面内指紋センサーを実現できず、スマートフォンの背面や側面に指紋センサーを配置するしかなかった。

 Redmiの研究開発チームではこの課題を克服し、液晶ディスプレイ上で指紋センサーを実現。なおかつ量産可能な技術であるとした。具体的には、赤外線に対し高い透過性を持つ材料を採用し、赤外線発射装置から発せられた赤外線が指紋にあたって跳ね返り、それをセンサーが拾う仕組みだとしている。

 有機ELは自発光であるゆえに視野角やコントラスト比が広く、応答速度が短く、軽くて薄いといったメリットを持つ一方で、同じコンテンツを表示し続けた場合に焼き付きが発生するといったデメリットもある。液晶ディスプレイでも画面内指紋が実現できるということは、バリエーションの増加につながる。

 同氏のWeiboでは、はじめて液晶画面内指紋センサーを採用した改造版「Redmi Note 8 Pro」によるデモの動画が公開されている。