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Samsung、今度は縦に折りたためるスマホ「Galaxy Z Flip」

 Samsung Electronicsは2月11日(現地時間)、米国サンフランシスコで「Galaxy UNPACKED 2020」を開催し、2019年に登場した「Galaxy Fold」に続く折りたたみ型スマートフォン第2弾「Galaxy Z Flip」を発表した。

 Galaxy Foldは、本体を横に折りたたむことで、携帯時にはコンパクトに、利用時にはタブレットに近い使い勝手を実現する大画面スマートフォンとして利用できる点が特徴だった。

 それに対しGalaxy Z Flipは、スマートフォンを縦に折りたたむ構造を採用。これにより、縦に長いスマートフォンを半分に折りたたんで、コンパクトに持ち運べることが大きな特徴となっている。

 本体サイズは、開いた状態で74×167×7.2mm(幅×奥行き×高さ)、閉じた状態で74×87×15.5~17.3mm(同)となる。閉じた状態では厚さが開いた状態の2倍以上となるものの、高さが半分近くにまで短くなるため、小さな鞄やポケットなどにも収納しやすい。重量は約183g。

Galaxy UNPACKED 2020にで発表された、折りたたみ型スマートフォン新モデル「Galaxy Z Flip」

 ディスプレイはフルHD+(アスペクト比は約22:9)の6.7型有機ELパネル「Dynamic AMOLED」を採用。Galaxy Foldでは、ディスプレイの表面素材に柔らかいポリアミド樹脂を採用することによって本体を折りたたむ構造を実現していた。それに対し、Galaxy Z Flipでは、ディスプレイ表面に非常に薄いガラスを採用する。

 通常ガラスは折り曲げると簡単に割れてしまうが、極限まで薄くすることによって柔軟性を高め、ガラスを採用しつつ折りたためる構造を実現。合わせて、ディスプレイ表面にガラスを採用することでディスプレイ内へのカメラの埋め込みも可能にし、ディスプレイ上部中央にはInfinity O仕様でのインカメラを搭載するとともに、筐体に対する画面占有率も大きく高められている。

 ヒンジの構造はGalaxy Foldのものに似ており、開閉の耐久性も同様の20万回を確保。また、ヒンジ内部にブラシのような繊維を取りつけることによってヒンジ内部へのゴミの侵入を低減。さらに、全開での利用はもちろん、90度の角度に開いて使ったりというように、開閉角度を自由に調節して利用できるようにもなっている。

 カメラは、先ほど紹介したディスプレイ埋め込み型のインカメラに加えて、裏面にデュアルレンズカメラを搭載。仕様は、インカメラが1,000万画素センサーでF値2.4のレンズ採用、裏面のデュアルレンズカメラは1,200万画素センサー、F値2.2の超広角レンズと、1,200万画素、F値1.8の広角レンズの組み合わせとなる。

 Galaxy Z Flipの背面側には、Galaxy Foldのような大型サブディスプレイは搭載しない。ただ、デュアルレンズ横に1.1型の小型サブディスプレイを搭載しており、閉じた状態でもそちらに各種情報や通知を表示する。

 サブディスプレイはタッチセンサーも内蔵しており、電話の受話操作や通知の確認といった操作が行なえるとともに、閉じた状態での通話にも対応。閉じた状態でもデュアルレンズカメラでの撮影が可能で、その場合にはサブディスプレイを簡易ビューファインダーとして活用できる。

 搭載SoCはSnapdragon 855+で、RAMは8GB、内蔵ストレージは256GB。生体認証機能としては、本体側面には指紋認証センサー一体型電源ボタンを搭載する。なお、データ通信機能は4Gのみの対応となり、5Gは非対応。Galaxy Fold同様に防水仕様も非対応となる。

 北米では2020年2月14日より販売を開始し、価格は1,380ドルを予定している。

北米では2月14日より発売となり、価格は1,380ドルとなる