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Samsung、折りたためる“7.2型”有機EL搭載スマホ「Galaxy Fold」
~Galaxy S10シリーズの実機写真と合わせて紹介
2019年2月21日 18:12
Samsung Electronicsは2月20日(米国時間)、米サンフランシスコでイベント「Galaxy UNPACKED 2019」を開催した。
既報のとおり、「Galaxy S10」シリーズ3機種と、5G対応スマートフォン「Galaxy S10 5G」を発表。加えて、Galaxyシリーズ初の折りたたみ型スマートフォン「Galaxy Fold」も発表した。
本稿では、発表会で説明された新製品の特徴を紹介するとともに、Galaxy S10シリーズ3機種の実機写真レポートをお届けする。
Galaxy Fold
Galaxy Foldは、Galaxyシリーズ初の折りたたみ型ディスプレイを備えたスマートフォン。閉じた状態では通常のスマートフォンのように利用でき、本体を開くと内側からディスプレイ「Infinity Flex Display」が現れ、タブレットのように利用できる。
Infinity Flex Displayは7.2型のDynamic AMOLEDで、表示解像度が1,536×2,152ドット。外側のディスプレイは4.6型のSuper AMOLEDで、表示解像度は720×1,680ドットとなる。
Infinity Flex Displayは、表面にガラスではなくポリアミド樹脂を採用することで、本体の内側にディスプレイを配置しつつ、折りためる構造を実現。そして、20万回の開閉の耐久性が確認されているという。
起動しているアプリは、本体の開閉に応じ、表示するディスプレイがシームレスに切り替わり利用できる。また、内部ディスプレイ利用時には、最大3個のアプリを同時に利用できる「Multi-Active Window」機能が利用可能となる。
カメラは、閉じた状態での表裏と、開いた状態でのMulti-Active Window側の3面に用意される。カメラの構成はGalaxy S10シリーズとほぼ同じ。
閉じた状態では、背面側にトリプルレンズカメラ、前面側にシングルレンズカメラを搭載しており、いずれも仕様はGalaxy S10のカメラと同じ。またMulti-Active Window側には、Galaxy S10+の前面カメラと同じ仕様のダブルレンズカメラを搭載する。
なお、いずれのカメラも独立した場所に搭載しており、Infinity-O Display仕様とはなっていない。
搭載SoCはSnapdragon 855で、メモリはLPDDR4xを12GB、内蔵ストレージは512GB。microSDカードスロットは非搭載。内蔵バッテリ容量は4,380mAh。OSはAndroid 9。なお、本体サイズおよび重量は未発表だ。
ワールドワイドでの発売時期は2019年4月26日を予定しており、北米での価格は1,980ドルから。また、5G対応モデルの発売についても言及されたが、そちらは発売時期、価格とも未定だ。
Galaxy S10 5G
Galaxy S10 5Gについては、実機は公開されなかったものの、より詳しい情報が発表されたので追加で紹介する。
ディスプレイは、1,440×3,040ドット表示対応の6.7型Dynamic AMOLEDを採用する。
カメラの仕様は、背面はGalaxy S10+と同じ仕様のトリプルレンズカメラに3D Depthカメラを加えた構成で、前面カメラは、10MPカメラに3D Depthカメラを組み合わせた構成となる。つまりGalaxy S10 5Gでは、合計6個のカメラが備わることになる。
スペックはGalaxy S10+に近い。SoCはSnapdragon 855またはSamsung Exynos 9820のいずれかで、RAMは8GB、内蔵ストレージは256GB。microSDカードスロットはなく、SIMも1つのみとなる。
内蔵バッテリ容量は4,500mAh。ネットワーク機能については、Galaxy S10シリーズと同じ4Gネットワーク対応に加えて、5GネットワークはNone Standalone (NSA), Sub6およびmmWave (28G、39G)に対応。Wi-Fi 6準拠無線LANにも対応する。
サイズは77.1×162.6×7.94mm(幅×奥行き×高さ)、重量は198g。発売時期および価格は未定だ。
Galaxy Tab S5e
Galaxy UNPACKED 2019では、スマートフォンだけでなくタブレットの新モデルも発表された。それがGalaxy Tab S5eだ。
ディスプレイには、2,560×1,600ドット表示対応の10.5型Super AMOLEDを採用。また、ベゼル幅が狭められており、サイズは245.0×160.0×5.5mm(同)、重量は400gと、10型クラスのタブレットとしてはまずまずの小型軽量ボディを実現している。
また、AKGブランドの4スピーカーシステムを搭載するとともに、Dolby Atmosもサポートしており、優れたマルチメディア能力を備えるとしている。
SoCにはオクタコアプロセッサ(2×2.0GHz+6×1.7GHz)を採用し、RAMは4GBまたは6GB、内蔵ストレージは64GBまたは128GB。通信機能はIEEE 802.11a/b/g/n/ac準拠無線LANとBluetooth 5.0に対応しており、LTEなどのネットワーク機能はない。
内蔵バッテリ容量は7,040mAhで、駆動時間は14.5時間。OSはAndroid 9。北米での価格は399ドルで、4月6日に発売予定。