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中国の兆芯KX-U6780A搭載マザーがTaobaoで販売中。限定55枚

C1888のエンジニアリングサンプル

 中国・上海兆芯製のx86互換CPU「KX-U6780A」を搭載した芯傑英製Mini-ITXマザーボード「C1888」が、中国のECサイトTaobaoで販売開始となった。価格は4,300人民元(約68,000円)。3月9日以前に出荷する予定としており、数量は55枚限定となっている。

 兆芯のKX-6000シリーズは2019年7月に正式発表となったCPU。C1888はこのなかでアッパーミドルに位置する、8コア/2.7GHz駆動/L2キャッシュ8MBのKX-U6780Aを搭載する。すでにC1888のエンジニアリングサンプルを入手した中国メディアが公開した動画によれば、おおむねAMD FX-8150と同等の性能を発揮し、GeForce GTX 1660 TiもしくはRTX 2060 SUPERとの組み合わせで、現代的な3Dゲームも一応動作するレベルになっていることがわかる(エンジニアリングサンプル品はPCIeの性能を制限しているという)。

中国メディアが公開したレビュー動画(その1)
中国メディアが公開したレビュー動画(その2)

 KX-6000シリーズのCPUコアは、SSE 4.2およびAVX命令をサポートするほか、Advanced Cryptographic Engine、SHA-1、SHA-256、SM3/SM4、ハードウェア乱数生成器といったセキュリティ機能も搭載。加えて、DirectX 11/OpenGL 3.2/OpenCL 1.1対応のGPU、PCI Express 3.0、2基のUSB 3.0、4基のUSB 2.0、2基のSATA 6Gbpsホスト機能を1チップに集約したSoCとなっている。現代的なCPUとは異なり、L3キャッシュがないのが特徴。

 C1888のメモリはDDR4-3200までのSO-DIMMを2枚までサポート。拡張スロットはPCI Express x16形状スロット×1、M.2スロット(写真のES品はmSATA対応Mini PCI Express)、Wi-Fi対応Mini PCI Expressスロットを搭載する。

 Taobaoに上がっているES品の写真では緑のPCB、4ピン電源、専用CPUクーラーホールとなっているが、製品版ではそれぞれ白PCB、ATX 24ピン、スタンダードCPUクーラーホール(対応CPUクーラーは不明)になる。また、電源VRM部も強化されるという。

 背面インターフェイスは、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、USB 3.0×2、USB 2.0×2、Gigabit Ethernet×2、音声入出力などを備える。また、ACアダプタによる電源供給も可能。

 さすがに今どきの性能にしては価格が高すぎる感は否めないが、「中国製x86 CPUをコレクションしたい」マニアの方々は、ぜひトライしてみてほしい。