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昨年1月の情報漏洩事件を受け、「宅ふぁいる便」が3月31日でサービス終了

 大阪ガス傘下の株式会社オージス総研は14日、ファイル転送サービス「宅ふぁいる便」を2020年3月31日をもって終了すると発表した。

 宅ふぁいる便は2019年1月22日に、同社が認識していないファイルが同サービスのサーバー内に作成されたことが確認され、翌日にサービスを一時中止。そして25日に、480万ユーザーにおよぶユーザーの情報流出が発覚した。漏洩したものは、メールアドレスやログインパスワード、生年月日、氏名、性別、職業/職種、住居地などであった。

 サービス中止のあいだ、特設サイトを開設し、宅ふぁいる便に登録されているパスワードを確認できる機能、退会申し込み機能、宅ふぁいる便ポイント交換機能が利用できていた。今回の発表によって、3月31日をもってこれらもサービスを終了することが明らかとなった。

 同社によれば、ユーザーに安心して使えるサービスを将来にわたって提供していくためには、相当程度のシステムの再構築が必要であり、再構築に要する時間や費用などを踏まえて総合的に判断した結果、サービス終了を決定したとしている。