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モバイル独自の体験を目指してアプリを展開するAdobe
~Adobe MAX Japan 2019レポート
2019年12月5日 16:09
Adobeは3日、パシフィコ横浜にて「Adobe MAX Japan 2019」を開催した。
基調講演では、米国開催の「Adobe MAX 2019」と同じく(Adobeが「Photoshop Camera」を開発表明。撮影後の即編集/合成などが超手軽に)、Creative Cloud製品のアップデートについて紹介が行なわれた。
正式公開されたPhotoshop iPad版については、デスクトップ版と同様にAIベースの「被写体を選択」ツールが実装予定であることが明かされ、2020年以降には筆圧検知ブラシやキャンバス回転、RAWファイル、トーンカーブ対応などが予定されている。
2020年のリリースを予定するIllustrator iPad版でも開発版を用いたデモが行なわれた。写真からアウトラインを抽出したり、Adobe Fontとの連携などがアピールされた。
基調講演後の質疑応答で米Adobe Executive Vice President 最高製品責任者 スコット・ベルスキー氏は、モバイル版Creative Cloudアプリケーションの展開について、これまでの同社のモバイル向けの取り組みは、デスクトップの縮小版だったと振り返り、今ではハードウェアの進化などでデスクトップとは異なる独自の体験を実現できるようになったとして、それを活かすかたちで展開していくと説明。
Photoshopに続き、新たにIllustratorのiPad版を投入するが、そのほかのCreative Cloudアプリについても、ユーザーの要望に基づいてモバイルならではの体験が考えられれば展開を考えていくとした。
会場にはPCメーカー各社もブースを展開。クリエイターに向けて製品を訴求していた。