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ペン対応/900g台/画面比3:2の12型2in1「レッツノート QV8」
2019年9月24日 13:00
パナソニック株式会社は9月24日、12型2in1の新しいレッツノート「QV8」シリーズを発表した。価格はオープンプライスで、店頭モデルの税別店頭予想価格は27万円から。発売日は10月18日。
同社は2in1タイプのPCとして、12型で着脱式の「XZ」シリーズと、360度回転式ヒンジを備えた10.1型コンバーチブルの「RZ」シリーズを展開しているが、今回発表されたのは12型のコンバーチブルタイプとなる。
本体サイズは273×209.2×18.7mm(幅×奥行き×高さ)とA4用紙よりも小さく、4コアCPU搭載の2in1では世界最小を謳う。重量も約0.949kg(Wi-Fiモデル)と1kgを切る軽さを実現した。ディスプレイはアスペクト比が3:2と一般的な16:9画面よりも縦を広く利用でき、デジタル書類が扱いやすい。解像度もWQXGA+(2,880×1,920ドット)と高めだ。
ディスプレイはタッチ操作とデジタイザペンに対応しており、筆圧検知レベル1,024段階の同社アクティブペンを利用可能。また、画面には傷つき防止と映り込みを抑制するアンチリフレクション保護フィルムをあらかじめ貼付している。
レッツノートのウリである堅牢性も備わっており、76cmの高さからの動作中の底面落下試験、非動作時の自由落下試験、100kgfの加圧振動試験、キーボード打鍵試験などをパスした頑丈設計となっている。セキュリティ機能の面では安全性と利便性を両立させる生体認証をサポートし、顔認証カメラと指紋認証センサーの2種類を搭載する。
インターフェイスの面では、新モデルながらレッツノートらしくミニD-Sub15ピン、有線LANといったレガシーポートや、最近では省略されがちなSDカードスロットを装備。一方でThunderbolt 3ポートも備えており、USB PD(Power Delivery)による充電と、DisplayPort Alternate Modeによる画面出力も行なえる。充電はこれまでどおり、専用の丸形コネクタを使ったACアダプタも利用可能。USB PDは85Wまでの充電に対応している。
キーボードはタブレット利用も考え、キートップが外れにくいアイソレーションタイプを新採用した。キーストロークは2mm、キーピッチは19mmを確保している。誤入力が少ないというリーフ型のキートップや片手でCtrl+Alt+Deleteが押せる独自キーの割り当ては従来と同じく利用できる。丸形のホイールパッドも健在だ。
CPUはCore i7-8565Uおよびi5-8265Uを搭載。小型筐体はきちんと熱処理が行なわれていないと、熱による処理能力の低下が起きるが、今回は冷却機構の設計を見直すとともに、薄型で高回転/大風量/低振動の新開発ファンを実装。エアフローは底面の吸気口から側部背面に向けて抜けるが、部品のレイアウトと吸気口の位置を最適することで放熱効果を高めた。
バッテリ駆動時間は約10時間を達成。着脱式となっているが、ほかのモデルのようなSまたはLの2種類のバッテリは用意されず、1種類のみとなる。バッテリは本体底面の前部分に搭載されるようになっており、LTE対応モデルではバッテリ取り外し時にSIMスロットにアクセスできる。
このほか、モダンスタンバイに対応しており、低消費電力のアイドル状態を維持することでスリープ状態でのメール受信、短時間復帰が可能。Skypeの着信やメッセンジャーからの受信、UWPアプリからの通知によるシステムの復帰も行なえる。
型番 | CF-QV8GFRQR | CF-QV8GDGQR | CF-QV8FDPQR | CF-QV8FDGQR |
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CPU | Core i7-8565U(4コア/8スレッド、1.8~4.6GHz) | Core i5-8265U(4コア/8スレッド、1.6~3.9GHz) | ||
GPU | Intel UHD Graphics 620 | |||
メモリ | 8GB | 16GB | 8GB | |
ストレージ | PCIe SSD 512GB | PCIe SSD 256GB | ||
ディスプレイ | 12型WQXGA+液晶、タッチ操作対応、アンチリフレクション保護フィルムつき | |||
解像度 | 2,880×1,920ドット | |||
OS | Windows 10 Pro(May 2019 Update) | |||
バッテリ駆動時間 | 約10時間 | |||
汎用ポート | Thunderbolt 3(USB PD、DisplayPort出力対応)、USB 3.0×3 | |||
カードリーダ | SDカードスロット | |||
映像出力 | Thunderbolt 3(DisplayPort)、HDMI、ミニD-Sub15ピン | |||
無線機能 | LTE(Nano SIM)、IEEE 802.11ac、Bluetooth 5.0 | IEEE 802.11ac、Bluetooth 5.0 | ||
有線LAN | Gigabit Ethernet | |||
Webカメラ | 207万画素 | |||
セキュリティ | 顔認証センサー、指紋認証センサー、TPM(TCG V2.0準拠) | |||
その他 | ステレオスピーカー、アレイマイク、音声入出力端子 | |||
付属ソフト | Office Home & Business 2019 | |||
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) | 約273×209.2×18.7mm | |||
重量 | 約979g | 約949g | ||
本体色 | シルバー | |||
税別店頭予想価格 | 335,000円前後 | 290,000円前後 | 270,000円前後 |
なお、パナソニックストアのWeb直販モデルでは、Core i7-8665U vProとCore i5-8365U vProや、最大2TBまでのPCIe SSDを選択可能。本体色はジェットブラック、新色のディープメタル、マルサラワインレッド、ディープネイビーが用意され、天板かホイールパッドへの適用など豊富にカスタマイズできる。法人向けモデルもあり、こちらは背面カメラを搭載することができる。ただし、SSDはすべてSATA接続になる。
また、パナソニックストアでは9月24日~10月15日にかけて、QVシリーズ購入者にオリジナル名刺ケースと本革ケースをプレゼントするキャンペーンを実施。名刺ケースはレッツノートの筐体を模したミニチュア感のあるデザインを採用している。さらに、QVクイズキャンペーンも同期間で実施され、QVシリーズにまつわる5個のクイズに全問正解すると、Office半額クーポン(+25,000円が半額)になる。
カスタマイズでLTE対応モデルを選んだ購入者は、パナソニックの通信サービス「Wonderlink」を初期費用と3カ月無料で利用できる「LTE無料キャンペーン」に参加でき、こちらの応募期間は9月24日から11月29日までとなっている。