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東芝メモリ、LITE-ONのSSD事業を買収

 東芝メモリホールディングス株式会社は8月30日、台湾LITE-ON TechnologyのSSD事業の買収に関する契約を締結した。買収額は1億6,500万ドル(約173億円)で、すべて現金で支払う。必要な手続きを経て、2020年前半までに事業買収を完了させる。

 クラウドサービスの普及により、データセンター向けを中心にSSDへのニーズが高まっており、今回、PC向けSSDおよびデータセンター向けSSDで実績があるLITE-ONのSSD事業を取得することで、事業の強化を図るとしている。

 なお、PhilipsとLITE-ONの合弁会社で、PlextorブランドのSSDを展開しているPhilips & Lite-On Digital Solutions(PLDS)については触れられていないが、PLDSのホームページ上からSSDに関する記述がないこと(光学ドライブのみ)や、Plextorのホームページに、SSDはLITE-ONが開発/販売をしていると明記されていることから、Plextorブランドも東芝メモリに移管される可能性が高い。

 LITE-ON傘下のSSD事業は1995年より開始しており、2008年にはPC市場、2014年にはデータセンター市場に参入している。とくにアジア、米国、欧州で高い認知度を誇っている。

 LITE-ONとしてはSSD事業を売却後、クラウドコンピューティング、LEDライティング、自動車電子機器、工業自動化製品に注力するとしている。

 なお、東芝メモリホールディングス株式会社は、10月1日よりキオクシアホールディングス株式会社に社名変更する予定。