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マウス、Kaby Lake-G搭載13型ゲーミングノートやAMD APU搭載ノートを展開

Core i7-8709G搭載の「G-Tune NEXTGEAR-NOTE」

 株式会社マウスコンピューターは、同社の飯山工場のリニューアルにあわせて記者説明会を開催。近く投入予定の、新製品の情報などを公開した。

 新製品の1つは、Core i7-8709Gを搭載する13.3型のゲーミングノート。Core i7の「G」つきモデルは、IntelとAMDが共同開発した、IntelのCPUとAMDのGPUを1つのパッケージに統合したCPU(コードネーム:Kaby Lake-G)。Kaby Lake-G搭載のノートはすでに市場に存在するが、上位のGPUを内蔵する8709G搭載ノートはこれが業界初としている。また、13.3型のゲーミング製品という観点からも、同社としては久しぶりのラインナップとなる。

Kaby Lake-Gのおもなスペック
モデルナンバーi7-8809Gi7-8709Gi7-8706Gi7-8705Gi5-8305G
コア数4
スレッド数8
L3キャッシュ8 MB6 MB
ベースクロック3.1 GHz3.1 GHz3.1 GHz3.1 GHz2.8 GHz
ブーストクロック4.2 GHz4.1 GHz4.1 GHz4.1 GHz3.8 GHz
CPU内蔵GPUIntel HD Graphics 630
GPURadeon RX Vega M GH GraphicsRadeon RX Vega M GL Graphics
コンピュートユニット24 基20 基
ストリームプロセッサ1,536 基1,280 基
GPUベースクロック1,063 MHz931 MHz
GPU最大クロック1,190 MHz1,011 MHz
VRAM4GB HBM2
メモリバス幅(VRAM)1,024 bit
メモリ帯域幅(VRAM)204.8 GB/sec179.2 GB/sec
対応メモリDDR4-2400 (2ch)
TDP100 W65 W

 まだ開発中だが、会場には実機も展示されており、発売まではそう遠くなさそうだ。現在判明しているスペックは、液晶が13.3型フルHD、メモリは最大16GB、SSDはNVMe 512GB搭載。本体サイズは約307×215×19.8mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.6kg。

 「G-Tune NEXTGEAR-NOTE」ブランドで発売予定。

 クリエイター向け新製品として、15.6型4K有機EL(Samsung製AMOLED)を搭載するノートも「DAIV」ブランドで投入する。色域はDCI-P3 100%、NTSC 96%をカバー、応答速度は10msで、コントラストは10万:1に達する。

有機EL(左)と液晶(右)との見栄えの違い

 おもな仕様は、Core i7-9750H、メモリ最大32GB、GeForce RTX 2060(6GB)、Thunderbolt 3、指紋認証センサーなどを搭載。本体サイズは約359×257.8×29mm(同)。バッテリ駆動時間は約5.4時間。

 また、まだほとんどの仕様が公開されていないが、同社として初となるAMD APU搭載ノートも投入予定であることが明らかにされた。APUはRyzen 5-3500Uで、同社検証結果によると、CinebenchはCore i5-8265Uと同等、3DMarkは大幅に上回る性能を持つという。

同社初となる"赤い"ノートも投入予定

 このほか、今後の製品の方向性として、ノートPCでは狭額縁モデルを積極的に増やすこと、15.6型クラスでは改善された日本語キーボードを搭載していく。ノートのキーボードについては、これまではあまり大きな投資をしてこず、文字配列やキーの小ささに不満を持つユーザーも少なくなかった。そこで、ピッチを19mmに拡大、キーサイズを統一、カーソルキー/テンキーを独立、Fnキーを見直した使いやすいキーボードを2019年後半から順次採用していく。

狭額縁モデルを拡充。2019年中にはほぼすべてが狭額縁となる
キーボードのレイアウトやキーを改善していく
製品説明を行なった製品部の杉澤竜也氏
製品企画部の今村究氏