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Google、Chromeブラウザでブロックされる「鬱陶しい広告表示」基準を公開

優良広告基準で規定された12の広告表示 出典:Coalition for Better Ads

 Googleは、特定の広告表示に対するChromeブラウザにおける対策方針について、ブログを公開した。

 同社では、“オンライン体験を損なう特定のタイプの広告”は、Chromeユーザーに共通する不満であり、そういった広告からChromeユーザーを守るための対策として、2018年より北米とヨーロッパのサイトでは、業界基準に違反して、繰り返しの表示でサイト閲覧の邪魔になっている広告のフィルタリングを開始しているほか、Googleの広告プラットフォームでも、基準に違反し、Chromeユーザーの悩みの種となっている広告の販売を停止している。

 このChromeで広告をフィルタリングするWebサイトの決定には、Web広告体験の改善を目的とした業界団体Coalition for Better Ads(優良広告連合)が、世界中の66,000人超のユーザーからのフィードバックに基づいて作成した、「Better Ads Standards(優良広告基準)」という基準に従っているとする。

 この基準では、ユーザーが煩わしいと感じるために、広告主やサイト運営者、テクノロジー ベンダーが表示すべきでない12種類の広告が定められている。

 この基準に抵触する場合、広告表示がChromeによってブロックされるため、Googleでは、Webサイト運営者に対して「広告に関する問題レポート」でサイトのステータスを確認するよう勧告している。

 同ツールを使うと、Chromeが違反とみなす広告表示があるかどうかをサイト運営者が確認できる。北米とヨーロッパ以外の地域のサイト運営者も、同ツールを利用できる。

 Googleでは、これらの方針の最終目的は、広告をフィルタリングすることではなく、すべての場所であらゆる人にとって優れたWebを構築することであるとし、これからも広告業界と連携しつつ、最高のユーザー体験だけで構成された、活気があり、優れたWebエコシステムの構築に向けて活動していくとしている。