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中国・北斗衛星導航系統による測位サービスが全世界で開始

BeiDouの可用性

 中国・北斗衛星導航系統(BeiDou Navigation Satellite System)は27日(現地時間)、BeiDouによる測位サービスを同日より全世界で開始したと発表した。

 BeiDouは中国が自主開発した衛星測位システム。3ステップ戦略を構えており、2000年末の北斗一号で中国国内限定、2012年の北斗二号でアジア地域限定でナビゲーションサービスをスタートさせた。今回、北斗三号の基本システムが完成し、グローバルでのサービスを実現した。

 定位精度は水平位置と垂直位置ともに誤差10mで、時刻精度は20ns。システムの可用性および信頼性は95%程度またはそれ以上。このうちアジア太平洋地域に関しては、定位精度は水平/垂直位置がともに5m(信頼性95%)としている。

 同プロジェクトは2018年内に10機のロケットにより19機の衛星を打ち上げたほか、サービスの安定性向上やバックアップ衛星の発射、軌道の精密性向上を図った。また、BeiDouをサポートするモジュールやチップ7,000万個以上を、国内に加え、90カ国以上に出荷したとしている。

 2020年までに北斗三号に属する衛星11機、北斗二号に属する衛星1機をさらに発射し、システムのサービス可用性をさらに引き上げるとしている。

衛星の位置