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買い時の最新低価格パーツで驚きの性能を実現
~【DIY PC 11】パーツ選びを見きわめた“安くて使える”PC
2018年10月22日 06:00
ただ安いだけの自作PCは味気ない。そこで、安くて使えるPCを目指してみた。
CPUにPentium Gold G5500を選択。1万円以内で購入できつつ2コア4スレッド対応で、3.8GHz駆動と、ビジネス系アプリはもちろん、ゲームにも対応できるほどの性能が得られる。
マザーボードはIntel H310チップセット搭載モデルのほうが安価だがPCI Expressの仕様が古いのが問題。長期の使用を考えてIntel B360搭載モデルを選んだ。
あわせてSSDやビデオカード、HDDも搭載し、さまざまな用途に対応できる基本性能を持たせつつ、割安感のあるパーツでバランスを取ってみた。
【Point 1】ビデオカードはマイクラやWoTを楽しめるものを
CPU内蔵GPU機能もここ数年で大きく性能向上して、ビジネスアプリ処理だけでなく一部のゲームも設定しだいなら楽しめるまでにいたった。しかし、もう少し本格的に多くのゲームを楽しみたいのならば、ビデオカードは必要だ。
2万円以下のエントリークラスのビデオカードはいくつかあるが、CPUに内蔵されたG
PUよりもグッと強力で軽めのゲームなら本格的に楽しめるものを狙いたい。1万円前後のGeForce GT 1030では中途半端、その上の1万円台後半のGeForce GTX 1050がターゲット。GeForce GT 1030は720p解像度がメインとなるが、GeForce GTX 1050なら多くの方が今お使いのフルHDディスプレイの解像度を活かしてゲームを楽しめる。
今回目標としたWorld of Tanksやマインクラフトもグラフのとおり十分に快適だ。マインクラフトは多少余裕のあるフレームレートが得られているので、影MODを追加して画質アップを狙うのもよい。CPU内蔵GPU機能にはMODを追加する余裕はなく、標準画質以上は望めない。
【Point 2】多少背伸びをしてでもこれからの時代はSSD
HDDを選べばコストを節約できる。しかしここがPCの快適さを大きく左右する。PCの電源を入れたらOSもゲームもサッと起動してほしい。SATA 6Gbps接続のSSDは価格競争が激しくなってきており、240~512GB辺りの製品が狙い目になってきている。ゲームを多数インストールしたい場合はHDDに入れるという併用が前提だ。
今回は2.5インチSATA 6Gbps接続の安価なSSDとしてColorful Series SL500 480Gを選んでみた。Windows 10の起動時間は今回搭載したSSDとHDDとでは7秒強の違いが出た。それにエクスプローラーを開いてファイルを表示するスピード、圧縮ファイルを展開するスピードなどもSSDのほうが高速だ。忙しい日々、PC操作のあれこれで待たされたくはない。少しでも高速なSSDを選んでおこう。
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