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OPPOの「Find X」でも3DMarkスコアの不正が発覚

Find X

 UL Benchmarksは18日、OPPO製のスマートフォン「Find X」および「F7」においても、3DMarkベンチマークスコアを押し上げる不正が行なわれていることが発覚したと発表した。

 これは海外の媒体「Tech2」が行なった一連のベンチマークによって発覚したもので、Google Playストアで配布されている公開版と、非公開のプライベート版の両方を実施したところ、公開版のほうが37%~40%も高いスコアを示したという。

公開版3DMarkと非公開版3DMarkで異なるスコアを示すOPPO製品

 ULがOPPOに問い合わせたところ、「ユーザーが高性能を必要とするゲームや3Dベンチマークなどのアプリケーションを実行すると、SoCはスムーズな操作を実現するために最高速度で動作する検出している。未知のアプリの場合、ユーザーが5~10秒間操作しないと、デバイスはシステム性能を最大性能の70~80%に制限する。操作が再開されるとこの制限は直ちに解除する」との回答があった。

 これは、ユーザーが実際に画面を連続でタッチ操作する3Dゲームのような場合、未知のアプリを含むほとんどのアプリで性能向上が可能であることを意味するが、タッチ操作を必要としない公開版3DMarkで高いスコアが達成され、非公開版で達成できないということは、OPPOの製品は単にアプリケーション名を検出し、それに対して最適化が行なっていることになる。

 ULがベンチマークに対し定めている規定では、「計算量の多少を検出した上で性能を最適化すること」は許可しているが、「単純なアプリ名判断による最適化は許可しない」としており、OPPOのこの最適化が不正であると結論づけている。

 OPPOではこの最適化アプローチを改善すると述べており、システムのアップグレードにより検出されないアプリの要件と、ユーザーの主観的なニーズを区別するとしている。

 3DMarkに特化した最適化問題は、Huawei製の端末などでも発覚したばかり。とは言え、中国のスマホは今、発表会のなかで特定のアプリ名(キラーアプリであることが多い)について、それに特化して最適化を行なっていると明言していることも少なくない。こうした中国企業のスタンスも、単純なアプリ名の判断による最適化アプローチの普及を助長していると思われる。