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スローガンに「PCとは、愛だ。」を掲げる新生LAVIE

~NEC PC、2018年冬モデル新製品発表会

 NECパーソナルコンピュータ株式会社は、13.3型2in1「LAVIE Hybrid ZERO」および、15.6型クラムシェルノートPC「LAVIE Note NEXT」の2018年冬モデルを、10月18日より順次発売する。ともに価格はオープンプライス。

 同社は都内にて製品発表会を開催し、本稿ではその模様をお伝えする。製品の詳細については既報(NEC PC、4コアCPUに刷新された世界最軽量13.3型2in1「LAVIE Hybrid ZERO」NEC PC、6コアCPU搭載で薄型化も果たした15.6型ノート「LAVIE Note NEXT」)を参照されたい。

 同会にはNECパーソナルコンピュータ株式会社 執行役員の河島良輔氏、同社商品企画本部シニアエバンジェリストの森部浩至氏が登壇。

 河島氏は、これまでPCを製造/販売するなかで、メーカーとしてユーザーに対しスペック訴求などを続けてきたが、実際にユーザーが困っている部分に目を向けられておらず、「PCがユーザーと離れてきた」と述べ、メーカーとして反省すべき点であったと説明。

 これは2017年に投入された「LAVIE Note NEXT」の発表会でも語られていた内容(既報参照)で、同氏は過去1年間と取り組みの結果として、“A4ノートPCの再定義”を掲げた15.6型の「LAVIE Note NEXT」、大学生への調査で得られた「軽さと小ささ、デザイン性と価格面」の4点を重視した「LAVIE Note Mobile」を紹介。

 2製品の売れ行きは想定よりも好調で、ユーザーと向き合った製品開発を行なうという方向性は間違いではなかったと語った。

NECパーソナルコンピュータ株式会社 執行役員 河島良輔氏
LAVIE Hybrid ZEROを掲げる、同社 商品企画本部シニアエバンジェリスト 森部浩至氏

 同社が行なっている調査では、ユーザーの持っている不満とトップは「起動の遅さ」で、次点が「使い方がよくわからない」であるという。

 同氏は、起動時間については、現在は動作の比較対象がスマートフォンとなったことで、とくに遅く感じてしまうと説明し、同社製品について、SSD搭載モデルではある程度解決できているが、HDD搭載モデルなどは問題を抱えているとした。

 使い方については、PCに対して「難解で複雑な機械」という印象を持っていることで、ユーザーが不安を感じているのが現状とした。

1年の取り組み
ユーザーの不満

 同社では、LAVIEブランドの原点に回帰し、人の生活に寄り添う製品を提供すると述べ、新たなブランドスローガンとして「PCとは、愛だ。」を掲げていくとした。

 同氏は、気持ちの伝わる家族のような存在、あるいは頼れるビジネスパートナーのような存在になる製品を提供していくことで、「PCに愛という言葉は似つかわしくない印象を受けるかもしれないが、そこに違和感を覚えなくなるようなブランドとしていきたい」と語った。

LAVIEブランドの原点である生活に寄り添うPCを提供
新ブランドスローガンは「PCとは、愛だ。」
家族のような存在
あるいはビジネスパートナーのような存在

 具体的な提供価値として、LAVIE全モデル共通で「パッと起動」、「ずっとサポート」の2点を提供し、前述したユーザーの不満を解消していくと説明。

 注力領域としては家庭用とプロシューマー、教育の3つを挙げ、家庭用では変化していく使い方にフィットする製品を提供し、プロシューマーでは働き方改革による柔軟な働き方に対応。教育分野では、大学生だけでなく、諸外国と比べ小中高生のPC利用率が低いこともふまえ、それらの層ににもアプローチしていくとした。

パッと起動、ずっとサポート
注力領域

 次いで登壇した森部氏は、製品の詳細について説明。LAVIE Note NEXTでは、約500世帯をPC利用状況を調査し、使い方を研究。「真の家庭用PC」を追求したと述べた。

 製品の特徴としては、上位モデルのSSD+HDDのストレージ構成に加えて、下位モデルでもOptaneメモリー+HDDとすることで、価格を抑えつつ起動時間の高速化を実現。CPUには6コアCoreプロセッサを採用し、処理性能が向上している。

 本体デザインは前モデルからほぼ変更されていないが、同氏は、世代変更時にデザインも一新するという「PC業界の常識」を破ることになったと述べ、新デザインも含めたユーザーからのフィードバックの結果、現行デザインがもっとも高い評価だったことから、その声を反映してデザインを継承していると説明した。

 子供向けのサービス提供であるキッズメニューについては、ログイン時に自動でWebブラウザが全画面表示されることで、子供の使い方に沿った案内を可能にしているとした。

おもな特徴
SSDに加えてOptaneメモリーの採用で下位モデルでも高速化
6コアCPU搭載
タイムレスデザイン
ユーザーの声を反映
キッズメニュー
仕様一覧

 LAVIE Hybrid ZEROについては、パッと起動とともに4コアCPUの搭載で高速化。13.3型2in1世界最軽量と、高耐久性による“世界最強の機動力”は変わっていないとアピールした。

 サポートの面では、「ずっとサポート」として、PCのプロとの電話/LINE相談、完全国内サポート体制による1日修理、落下や水こぼしなども保証する安心保証サービスが最大1年無料といったかたちで安心を提供するとした。

LAVIE Hybrid ZERO
仕様一覧
ずっとサポート
2018年秋冬モデル
LAVIE Hybrid ZERO
LAVIE Note NEXT
直販限定の「LAVIE Direct DT