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無難で終わるな! 2018年版スタンダードはこれで確定
~【DIY PC 03】最新自作PCのポイントを凝縮したミドルレンジPC
2018年10月11日 06:00
テーマは2018年版のスタンダード……というと地味なPCを想像するかもしれないが、ちょっと違う。性能、価格、消費電力、価格性能比、それももちろん重要だ。しかし、今の自作PC、PCパーツはそれだけではない。ビジュアル、演出といった要素も、クールに進化しており、そうした部分も大事ににするのが現在の自作PCだろう。ミドルレンジクラス中心に、幅広い用途に対応できる性能はしっかり確保し、コストにも配慮する。その上で、性能、機能、演出含めて、今の自作、パーツをがっつり楽しむ、そんなイメージだ。今だからこそできるスタンダードマシンを目指した。
【Point 1】中身をしっかり見せられるスタイリッシュケース
Antecの「P110 Luce」を選んだ。同社のPCケースはどちらかと言えば保守的でシンプルなイメージが強いが、このP110 Luceは従来のスタイルを踏襲しつつ最近のトレンドに寄せてきており、今回のテーマにぴったりだ。
強化ガラス仕様のサイドパネルは、テーマの一つであるRGB LED演出を楽しむのに最適。高級感ある仕上げで、光らせなくてもよい雰囲気のPCに仕上がる。また、フロントのロゴと電源ボタン周囲のLED(パワーランプ)はRGB LEDを使用。RGBヘッダを接続すれば、マザーボードなどから発光色を制御できる。
もちろん、PCケースとしての基本機能も十分。大型(最大36cm)の簡易水冷ラジエータや39cmまでのビデオカードが搭載できるなど、拡張性にも優れるため、後から拡張したくなったときも安心だ。
【Point 2】主要パーツでトレンドのRGB LEDを楽しむ
最近はミドルレンジ以下のパーツでもRGB LED演出を楽しめるようになっており、今回はそれをストレートに活かした。中核となるマザーボードのROG STRIX H370-F GAMINGは、H370チップセットを搭載した比較的リーズナブルなモデルながら、デュアルM.2スロットやType-CとType-A両方のUSB 3.1やRGB LEDなど、技術・演出両面でトレンドを楽しめる。
付属ユーティリティのAuraでは、発光色やパターンを自在にカスタマイズでき、温度や音楽に応じて変化させたりもできる。G.SkillのTrident Zは標準でこのAuraに対応しており、簡易水冷のML240L RGBとAntec P110 LuceもRGBピンヘッダで接続し、Auraから発光色/パターンを同期させている。
【Point 3】スタンダードな構成でもストレージはやっぱりNVMe
データストレージは迷わずM.2フォームファクターのNVMe SSDを選択した。M.2スロットにケーブルレスでメインストレージが実装できるクールさは、PCケースに組み込んだときに「時代の違い」として実感することだろう。しかも強烈に速い。SATAATA SSDとの体感的な違いは、HDDからSATAATA SSDへ変えたときほどの劇的なものではないが、一度導入してしまえば、やはり次もSATAATAは選べない……それくらいの差はある。
NVMe SSDは高速であるがゆえに放熱に課題があるが、マザーボード付属のM.2ヒートシンクを使えば解決だ。ただ、今回利用したROG STRIX H370-F GAMINGは、2基あるM.2スロットの片方がPCI Express 3.0 x2までの対応で、標準ではそちらにヒートシンクが付いている。H370やB360などではありがちなことだが、PCI Express 3.0 x2では最新SSDのパフォーマンスをフルにできないため、こういう落とし穴には注意したい。ヒートシンク利用時はヒートシンクなしに比べてピーク温度は20℃近く低く、後半の転送速度も安定している。
【Point 4】パワフル6コアと1070 Tiで最新ゲームが高画質でも快適
スタンダードマシンとして幅広い用途に対応できる性能を確保することも、意識したテーマの1つ。とくにゲームの性能はビデオカードで大きく左右されるため、優先して予算を確保してGeForce GTX 1070 Ti搭載カードを選んだ。
CPUはリーズナブルながら6コア6スレッドでマルチスレッド性能に優れるCore i5-8400をチョイス。描画負荷の高いタイトル1つであるアサシン クリード オリジンズも、フルHD解像度なら最高画質で平均70fps超。ファークライ5ではWQHDの最高画質でも最小fpsで60fpsを上回るなど十分な性能を実証できている。
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