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インテル、最新PCとmicro:bitを使った子供向けプログラミング体験イベントを京都で開催
2018年8月27日 06:00
インテルは、最新のPCと、プログラミングツール「micro:bit(マイクロビット)」を活用した、子供けプログラミング体験イベント「最新パソコンで楽しもう! 親子プログラミング体験イベント」を、8月25日、26日の2日間の期間で京都のショッピングモール、イオンモールKYOTOで開催した。
このイベントは、2020年より小学校でプログラミング教育が必修化されることを受けて、今年(2018年)の夏休み期間にインテル主催で実施しているものだ、インテル執行役員 マーケティング本部長の山本専氏は、イベントの趣旨について次のように説明した。
「2020年からプログラミング教育が必修化されるということで、TVや新聞などでも取り上げられています。しかし、実際に(プログラミングに)触れる機会が少ないですし、プログラミングって何ですかと聞かれても、大人を含めてとっつきにくいのも事実です。一方、プログラミング教育必修化の趣旨は、プログラマーを作るというものではなくて、プログラミングに必要となる考え方を身につけて、論理的な考え方を学んでもらおうというものです。そして、このイベントは、プログラミング教育というのはそんなに難しくないですよ、というものを実際に体験してもらって、2020年に向けて考えてもらう機会をつくれたらな、という趣旨で実施しています」。
イベントは、埼玉、名古屋に続いて今回の京都が3回目の開催。過去2回も、今回同様に大型ショッピングモールで開催され、それぞれの会場で400~500人、延べ900人ほどの親子が参加しプログラミングを体験し、想定以上に盛況だったという。
また、イベント開催時には参加者に近隣のPC量販店を紹介しているそうだが、埼玉でのイベント開催時には、期間中に周辺の量販店で60人ほどが実際にPCを購入したという。イベントがきっかけでプログラミング教育の趣旨や楽しさを理解し、PCに興味を示す親子がかなりの割合で見られたようだ。
今回の京都での開催も、過去2回同様の内容で実施された。プログラミング学習の体験教材として利用されたのは、イギリスの英国放送協会(BBC)が中心となって開発された教育用マイコンボードのmicro:bit。手のひらサイズの小さな基板上にLEDやスイッチ、加速度センサー、磁気センサーなどを搭載し、PCを利用して基板の動きやスイッチの操作に合わせてLEDを光らせるといったプログラミングを学習できる。
今回のイベントでは、より直感的にプログラミングの楽しさが子供に伝わるよう、LEDテープを貼り付けた長さ40cmほどのスティックを基板に取りつけた、特別仕様のマイクロビットをイベントに合わせて用意。ライトセーバーのようにスティックを動かせば、その動きに合わせてLEDの発色を変えるといった内容のプログラミングが体験できるようになっていた。
プログラミングを行なうPCには、ASUS、Lenovo、日本HP、NEC、東芝が発売している一般ユーザー向けの最新2in1 PCやモバイルノートを採用。体験イベントの対象となる小学校低学年の子供が扱いやすいように、比較的コンパクトなキーボードを搭載する機種や、家族で共有して使いやすい機種をピックアップして用意したという。
それらPCは、子供用の小さな椅子を配置したローテーブルに置き、ショッピングモールの特設スペースに並べられた。また、イベントコーナーは事前応募不要の自由参加型で、ショッピングモールに訪れた親子連れが気軽に立ち寄って体験できるよう、仕切りのないオープンスペースとして用意された。
初日となる8月25日は、午前11時からイベントを開始。当日は夏休み期間中の土曜日ということもあって、開始直後から続々と興味を示した親子連れが参加し、またたく間に用意されたPCが埋め尽くされた。
今回のイベントで初めてPCを触るという子供も多かったようで、初めのうちはPCになかなか手が伸びず、インストラクターに促されながらおっかなびっくりキーボードやタッチパッドを触っていた。しかし、ほとんどの子供たちがわずかな時間でPCの操作にも慣れ、率先してキーボードやタッチパッドを操作しつつ、プログラミングを楽むようになっていた。なかには30分近く熱心にPCを操作する子供の姿もあり、体験した子供たちのほとんどが、プログラミングしたとおりにマイクロビットが動作することに楽しさを感じたようだった。
また、子供の親が、PCやmicro:bitについて細かくインストラクターに質問する姿も多く見られた。話を聞くと、2020年から小学校でプログラミング学習が必修化になるということを知らず、これまでPCにもあまり関心がなかったという人も少なくなかったようだ。しかし、イベントに参加し、子供がPCやプログラミングにのめり込む姿を見ることで、PCに対する認識が変わり、今後家庭でも子供にPCを使わせたいとといった声も聞かれた。
イベントは、2018年の夏休み期間については、今回の京都での開催が最後となるが、今後も継続して、特に地方都市を中心に開催していきたいと考えているとのことだ。