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12.1型のレッツノートを作る「手づくりレッツノート工房 2018」が開催
2018年8月6日 14:18
パナソニックは、2018年8月4日、兵庫県神戸市のパナソニック モバイルソリューションズ事業部神戸工場において、「手づくりレッツノート工房 2018」を開催した。2002年の開催から16年目を迎え、18回目の開催となった今回は、12.1型モバイルノート「レッツノート CF-SV7」を組み立てた。
手づくりレッツノート工房は、小学校4年生から高校3年生までを対象に、毎年実施しているもので、50人の募集に対して、全国から約189人が応募。北は宮城県、南は鹿児島県からも参加した。兵庫県内からの参加は16人、大阪からの参加は12人となった。また、男の子の参加は30人、女の子の参加が20人。年齢別では、11歳がもっとも多く12人となった。
組み立てたCF-SV7は、Core i7-8650U vProプロセッサーを搭載。16GBメモリ、250GBのSSD、スーパーマルチドライブを搭載しており、「Panasonic Store(パナソニック ストア)」では、カスタマイズレッツノート プレミアムエディションモデルに位置づけられる仕様。参加費用は16万円となっており、昨年(2017年)よりも1万円(プレミアムエディションの場合)高くなっていたが、通常よりも安く入手できる価格設定であった。
本体カラーや天板などが選択できるようになっており、本体カラーでは、ジェットブラックとシルバーがそれぞれ25人ずつとなり、天板カラーは、本体色が13人、ディープルネイビーは11人が選択。また、神戸をモチーフとした、手づくりレッツノート工房オリジナル天板は26人が選択。オリジナル天板に用意された7色のうち、マジョレールブルーが17人と最多になった。キーボードはローマ字すっきりタイプを選択した参加者が22人、標準が28人。ホイールパッドは本体色とディープネイビーを選択できるようにしていた。
午前9時30分からはじまった開校式では、パナソニック コネクティッドソリューションズ社モバイルソリューションズ事業部の坂元寛明事業部長が、「手づくりレッツノート工房理事長」という、この日だけの肩書で挨拶をした。
坂元氏は、「昨日まで、米西海外のIntel本社に行なってきた。Intelは、人間でいえば脳にあたるCPUを作っている会社。レッツノートシリーズのすべての製品に、IntelのCPUを採用している。Intelの人に、明日、手づくりレッツノート工房を開催するといったら、それはすばらしいことだと言ってくれた。
PCには、顔になる液晶や、手足になるキーボード、心臓になるバッテリ、身体を循環する血液のようなソフトウェアによって構成されている。これらが集まってPCとして動くことができる。今日は、世界に1台しかない、自分の分身を作ってもらいたい。心を込めて作ってもらいたい」とした。
また、坂元理事長が、毎年、この場で質問している「将来、パナソニックに入りたいと思っている人!」との質問には、今年(2018年)は2人が手をあげた。「昨年はゼロだったが、今年は評価が少しあがった」と会場を涌かし、「今日は、大人になったときに楽しい思い出だったと言える楽しい1日にしてほしい」と締めくくった。
レッツノート博士とロボすけが組み立てるレッツノートを説明
続いて登場したのが、レッツノート博士とロボすけ。この日組み立てるCF-SV7の特徴や、主要なパーツの役割を、おもしろおかしく説明。会場内は微妙な雰囲気が続き、最後は、まばらな「レッツノート!」の掛け声で、全員で組み立て会場に向かった。
レッツノート博士が示した資料によると、CF-SV7の約1,024gの軽さには89.9%のユーザーが満足と回答。約14時間の長時間駆動には82.8%のユーザーが満足とし、100kg加圧なども耐えられる頑丈設計には93.3%のユーザーが満足と回答しているという。
「頑丈だと重く、軽いと壊れやすいが、レッツノートは頑丈なのに軽いのが特徴」と胸を張って見せた。そして、「レッツノートでは、働き方をカエルキャンペーンを行なってきたが、みなさんはぜひ、学び方をカエルことにレッツノートを使ってほしい」と呼びかけた。
ちなみに、ロボすけは、昨年の初登場に続いて、2回目の参加。昨年よりもバージョンアップしており、「パナソニックは今年100周年を迎えた。そんな年にロボット制作に手を抜くことはあり得ない」と、レッツノート博士は、ロボすけの完成度に自信を見せていた。
レッツノートを実際に組み立て
開校式が終わると午前10時頃から組み立てを開始した。参加者は、21種類46点の部品を使って組み立てを行なうことになった。
パナソニック コネクティッドソリューションズ社モバイルソリューションズ事業部プロダクトセンターの清水実所長は、「実際に工場で組み立てている作業工数に比較すると、3分の1程度になっている。昨年の組み立て教室では、CF-SV6を組み立てたが、今年のCF-SV7は、それに比べても難しくなっている」という。細かい配線の取り回しなどで難易度が増していたようだ。
では、組み立ての様子を見てみよう。
組み立てに参加しない同伴した家族は、パナソニックオートモーティブ&インダストリアルシステムズ社エナジーデバイス事業部の専任講師による「手づくり乾電池教室」に参加できたほか、2018年2月に累計生産500万台を達成した神戸工場の生産現場や検査設備などの見学も行なった。
日本品質のレッツノートをこれからも
午後3時15分頃から行なわれた閉校式では、パナソニック コネクティッドソリューションズ社モバイルソリューションズ事業部プロダクトセンターの清水実所長が、手づくりレッツノート工房校長の肩書で挨拶をした。
清水氏は、「厳正な抽選の上に選ばれた50人のなかには、8回目の応募という人や、年齢制限のため、今年が最後のチャンスという人も選ばれている。PCの中身を知りたいという理由で参加した人や、工場の様子を見てみたいという人もいた。神戸工場で作られた製品の品質は私が責任を持っている。今日ここで作ったPCは、みなさんが手作りをしたが、その品質も私が責任を持つので安心してほしい。神戸工場では、日本品質のレッツノートを、これからも作り続けていきたい」と語った。
また、「今日は楽しかった、よかった、一生の思い出になったと思った人は手をあげてほしい」という問いには、全員が手を挙げた。だが、理事長から頼まれたとした、「将来、パナソニックに入ってみたい人は?」という再度の質問には、若干増えたが、残念ながら少数にとどまった。
さらに、開校式では、清水校長が、坂元理事長に内緒にしていたという、手づくりレッツノート工房オリジナル天板の「レッツノートCF-SV7」を、ロボすけが持ち出してきてしまう一幕もあり、「私も今日からは、みなさんと同じ天板のレッツノートを使って、みなさんとつながっていたい」と語った。