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10nmのCannon Lakeと見られるCPUを搭載したLenovo製ノートが中国で販売中

IdeaPad 330-15ICN

 中国のECサイト大手「JD.com」で、Intel未発表のCore i3-8121Uを搭載したLenovoのノートPC「IdeaPad 330-15ICN」が販売されている。価格はメモリ4GB+HDD 500GBを搭載した構成で3,299人民元(約57,000円)からだ。

 現時点ではIntelの公式情報がないが、製品情報によると、Core i3-8121UはデュアルコアCPUで、ベース2.2GHzで動作し、キャッシュは合計4MB。5年前のPCと比較して性能は2倍、3Dグラフィックス性能は2.5倍、Skylake世代のCore i3-6006Uと比較しても、性能が25%引き上げられているという。

 ちなみにIntelが公開しているモバイル向け低電力のCore i3製品は、Coffee Lake世代の「Core i3-8109U」と、Kaby Lake世代の「Core i3-8130U」の2種類。いずれも2コアだが、前者はベース3GHz/Turbo Boost時3.6GHz/TDP 28W、後者はベース2.2GHz/Turbo Boost時3.4GHz/TDP 15Wとなっている。

 一部海外メディアでは、Core i3-8121Uは10nmプロセスで製造されるCannon Lake世代のCPUではないかという憶測もある。

型番コードネームベースクロックTurboクロックTDP
Core i3-8130UKaby Lake2.2GHz3.4GHz15W
Core i3-8121UCannon Lake(?)2.2GHz??
Core i3-8109UCoffee Lake3GHz3.6GHz28W

 Lenovoのホームページからダウンロードできる330-15ICNの「Intel Serial-IO (SIO) Driver for Windows 10」を解凍して中身を覗いてみると、「Source」フォルダ内のセットアップ情報(.inf)のファイル名が「_CNL」で終わっていることが確認できる。仮にCNLがCannon Lakeの略であるとすれば、本製品はCannon LakeのCPUを搭載している可能性が高い。

 もっとも、同様のドライバは、Dellの6コアCoffee Lake搭載「ALIENWARE 17 R5」でも確認できるため、このドライバがあるからと言って一概にCannon Lake搭載だとは言い切れない。Core i3-8121Uが“TDP 15WのCoffee Lake”である可能性も捨てきれない。とは言え、Cannon Lakeの足音が近づいているのは間違いないだろう。

 なお、IdeaPad 330-15ICNのほかの仕様だが、メモリ4GB、GPUにRadeon 540(2GB)、1,366×768ドット表示対応15.6型液晶、OSにWindows 10 Homeなどを搭載。このほか、SDカードスロット、USB 3.0、USB 2.0、HDMI出力、Gigabit Ethernet、無線LAN、Bluetooth、音声入出力などを搭載している。

 本体サイズは378×260×22.9mm(幅×奥行き×高さ)。